星の王子さま3「王子さまの星(遠くに行けない場所)」
3章から、男の子こと「彼」の呼び方が「王子さま」に変化する。「僕」は砂漠で出会った小さな男の子のことを少しずつ知り始めるからだ。
「王子さま」は「僕」に質問をたくさんするが、「僕」からの問いにはおかまいなしである。
そのため「僕」は「王子さま」の言葉から断片的ではあるが、「王子さま」について知ることになる。
「きみのくれた木箱だけど、あれは夜、ヒツジの小屋にできるからいいよね」
「そうさ。きみがいい子なら、昼間ヒツジをつないでおく綱もあげるよ。それから綱を結ぶ杭も」
(中略