10/24 ヴィレヴァン(北野エース)に大喜利の答え(品物)が無い
最近、高級スーパーで良いもん買ってきたよ!という話を立て続けに二つ耳にした。一つは「こっくんルックス」でこっくんさんがしていた「ゴルゴンゾーラチーズの甘口(ドルチェ)と辛口(ピカンテ)が実際はしょっぱい(ドルチェ)とすごくしょっぱい(ピカンテ)だった」という話。もう一つは「オモコロ」の「エシレバターを食パンやじゃがバターで食べてただただ良さに打ちひしがれる」という記事。
毎日適当なメシを食べて、たまの自炊といえば餅を焼いて色んな調味料で試すくらいしかなかった私は「これだ!!!!」と思い高級スーパーに行ってみることにした。灰色の日々に数少ない彩りを、あわよくばラジオのネタになるような面白買い物を・・・と祈りながら。結果的には大したものを買えなかったのでnoteに書いてしまうのだけど。
成城石井に行きたかったのだが、九州には成城石井が無い(一番近いのは岡山店だった)ため、近いコンセプトの高級スーパーを探した。そして唯一生活圏内にあったのが「北野エース」という店だ。高速に乗って40分くらいの場所だが、これ以上は旅行になってしまうのでこの店に決めることにした。
そして訪れたのは浜屋百貨店。その地下一階フロアに北野エース長崎浜屋店は店を構えていた。その姿を見つけた私は大層驚いてしまった。
スペースが、狭い・・・
ヴィレッジヴァンガードで本当に本を売っているスペースくらいの、もしかするとそれ以下の面積しかない。フロア丸ごと北野エースを想像していたのに。周囲をいわゆるデパ地下の総菜屋や高級お菓子屋に囲まれている中での、あくまでデパ地下を構成する一区画。そう考えてみればやむを得ないのか。自分を納得させてヴィレヴァンの本探し級ミッションに向かうことにした。
見たことのないスパイス、見たことのない海外のお菓子、見たことのある日本のお菓子、見たことのないレトルトカレー・・・。興味深くはあるが、話のネタにするには一押し足りない品物が並ぶ。買い物が大喜利なら、目に映る品ぞろえは「ワードセンスは光るが伝え方が下手でウケない回答」のようだ。
その中で一層目を引くのは見たことのない物が数多く並ぶチーズやバターなどの乳製品コーナーなのだが、完全に被ったネタで勝負するわけにはいかず、他の棚を探してみるもののなかなか良い回答が見つからない。(私は本当に買い物を大喜利だと思っているので品物を回答として見ている。)
狭いヴィレヴァンの中を歩き回った末、豆腐と湯葉、生ハムの切り落とし、パルミジャーノレッジャーノという回答を出して終わった。全部自分が好きなだけだし、こんなの好きなボケを言うだけ言って評価されない大喜利じゃないか。
帰路について高速を飛ばし、部屋で生ハムをつまみ、パルミジャーノレッジャーノをネズミのように丸かじりしながら今日のことを思い出す。
「今思えば、インドの本格ナンとサフランライスで普通のレトルトカレーを気分だけインドカレーにしてみるとか、車麩(くるまふ)を温泉湯豆腐用の温泉でふやかして食ってみるとか色々出来たんじゃないか。」
そうだ。あのヴィレヴァンにあったのは決して出来損ないの大喜利の回答ではなかった。どれも磨けば光る面白ワード、それを一つの回答に練り上げられなかった私の力が足りないだけだったんだ。焦りの余り本当に欲しかったものに気付かないまま、あまつさえ自分の力不足を店のせいにしている。
今日は東京でクイズの会が行われていた。大学時代から親しくしていた仲間が久しぶりに集まる楽しい会だ。私はいつ土日に仕事をする必要が出るか把握できないと思い不参加にしていた。
結局仕事には行かなくてもどうにかなりそうだったためこうして高級スーパーに足を運んだが、大喜利力の不足をヴィレヴァンのせいにしようとして一人落ち込んでいただけ。東京に行ける余裕があれば愉快な仲間に囲まれながら楽しい一日を過ごせただろうに。欲しいものが手に入らないもどかしい一日になったのだった。
買い替えたかったPCもちょうどいいのがどこにも見当たらなかったな。電器屋で撮った写真を貼って終わりにします。
発言が統制されているトイレ広告
終わりです