彼女とはシドニーで出会い、運命的な恋をした。 出掛ける時はいつも2人一緒だった。街のみんなにも認知され、自他共に認める素敵なカップルとなっていった。トラブルもあったが、それ以上に楽しいことばかりの幸せな日々を送っていた。 そんなある日、彼女の浮気が発覚し、私の日常は絶望へと変わった。そして関係修復の最中に突然だが別れることになった。 なぜあのとき別れを切り出したのだろう。 もし別れない未来があったならどうなっていたのだろう。 そして別れたこの先にどんな未来が待っているの
もしタイムリープをして、もう一度彼女と出会ったとしても、彼女との関係を築くのは無理だろう。 心の底から愛していたからこそ、裏切れた気持ちになった。 だが今となれば、彼女は赤の他人だ。 だからこそ彼女の過去の過ちも許せる。 そして素敵な恋愛だったと認めることができる。 この恋の終わりを認め、 彼女を許すことができた今、 私は完全に吹っ切れたと思えている。 不思議と喪失感や虚無感も感じなくなっている。 だからもう、 ここに書いてゆくことは無くなるだろう。 この素晴らしい
家を出るとき、仕事に行く時はいつも電気を一つだけつけて、カーテンを開けて行っている。 このオレンジの光があるだけで帰った時に寂しくない。 破局から2ヶ月半がたって、1人での生活にも慣れてきた。 悲しい気持ちになると、誰かとどこかに行って気を紛らわしていたこともあった。 勿論、今でも寂しいと感じることもあるが、どちらかと言うと1人を謳歌している。 全然会えていなかった友達と食事に行ったり、夜中から朝まで釣りに行ったり、晩御飯を手抜きで済ませたり、1日中ドラマを見たりと。
事実婚解消の届けを役所に出してきた。 これで「嫁」「旦那」と呼び合っていた関係は、正式に解消された。 素敵な時間をありがとう。 そしてさようなら。 いくつもの思い出が脳裏に浮かぶ。 最後まで私を苦しめる神様はやっぱり意地悪だ。 彼女との写真も消してしまおう。 思い出にもさよなら。 これでいい。 リセットできた気がする。 さてと、 9月を気持ちよく迎えることにしよう。
事実婚の解消する準備ができた。 明日この書類を提出する。 これで本当に彼女との関係性は無くなってしまう。 私と彼女は前世で出会って上手くいかなかった人達、 なのに神様のいたずらで今世でも巡り合わされたのだろう。 そう思って私は割り切っている。 世の中も人生もわからないことばかりだ。 悪いこと全部神様のせいにしてしまえば、 失敗も挫折もこれっぽっちも大したことではない。 私はそれらを試練と受け止めず、 ただの神様のいたずらと思うことにした。 だから私は神様に左右さ
彼女と別れ2ヶ月、 最近の生活の中に変化を感じた。 ここ最近の変化 1. 料理が雑になった(男メシになる) 2. 晩酌しなくなった 3. 規則正しい生活になった 4. 友達と疎遠になった 5. テレビを見なくなった 6. 外出しなくなった 7. 独り言が増えた 8. とにかく暇 今までは喜んでくれる人がいたから、 手の込んだ料理を何品も作れていた。 だが最近はシンプルな男メシになってしまった。 晩酌に関しては、 飲む相手がいないから楽しくない、 薬を飲んでいるからお酒は
深夜1時を過ぎると、やけに複雑な気持ちになる。 この時間はいつも、食事を作って彼女を待っていた時間だから。どんなに彼女が仕事後で遅く帰ってきても、いつも私は4品は用意して待っていた。 こうやって自分の仕事、トレーニングを終えた後、食卓を並べ1人で待つ時間はとても寂しかった。 そしてそこには、彼女の帰りが待ち遠しい程に愛がある日々が存在していた。 だが、その間に浮気されていたと思うと、心が張り裂けそうだ。 私は新しい人生を歩み始めたつもりだったが、どうもそうではないようだ
過去の人間と駆け引きをしても意味がない。 私が想いを寄せたあの人は、もう過去の人なのだから。 きっと彼女は過去を忘れて今を生きている。 そこに私は思い出としてすら存在していないのだろう。 私も今を生きようとしている。 なのになぜあの人のことを考えてしまうのだろう。 「私のせいで苦しんでいないか」 そんなことを思いながら、少しでも私のことを思ってくれていることを願ってしまう。 ここまでくると、 どちらが正しいとかではない気がする。 早く気持ちを切り替えられた方が勝ちな
1人で呑む酒はこんなに不味かっただろうか。 いつもなら一緒に呑んでいた彼女のことを思い出しながら、こんなことを書いてしまう。 こんだけしてあげたのにって思ってしまう。 感謝されたいと思うのは不自然なのだろうか。 ありがとうと言って欲しいわけでも、謝って欲しいわけでもない。 二人のためにした登記も契約も、名義を書き換えるのは、残された私の仕事。 ただここまでしたのにこんな結果か。 なんて思ってしまう。 音信不通ってそんな簡単になることだろうか。 ただ自分の過ちから逃げる
なぜか今日は一段と気が重く感じた。 私の新たな日常が、あの人がいた日々と交差する。 浮気されたのに、嘘をつかれたのに、裏切られたのに、なぜか笑い合って過ごした日々ばかり思い出す。 あの人はきっと今頃楽しく生きているんだろう。 あの人が楽しく生きていると思うと、浮気された私が落ち込んでいるのが馬鹿馬鹿しく思える。 前に進むと決めたのに、まるで楽しかった過去が私を引きずりこもうとしているようだ。 だが私は前向きな姿勢、次へ進む姿勢を見せ続ける。 弱さを見せると心の闇が、
浮気されたなら、普通は怒って別れるものと思っていた。 だがそうではなかった。 浮気されて悲しい、悔しいという気持ちになった。 そしてなぜ浮気をされたのかを考える程だった。 浮気という行為が許されないと分かっていながら、なぜあのときすぐに別れられなかったのだろう。 事実婚だったから?結婚を考えていたから? きっと自分で思っている以上に真剣だったのだろう。 友人で浮気をされた人を何人か見てきた。 そして彼らにも「そんな人となんか別れなよ」と助言してきた。 なのにいざ自
物語の完成は日本にいるときだった。 私はシドニーに「旅立つ」 敢えて「帰る」と表現しないでおこう。 シドニーで新たな生活を始める。 過去を無かったことにする訳でもなく、過去にすがる訳でもなく、これからまた新しい生活を始める。 彼女と過ごした日常に、私の新しい日常を上書きしていく。 ずっと住んでいた土地に行くのに、自然と心はスッキリとしている。新しい土地で再スタートを切る気持ちだ。 私はこのフライトに心が躍っている。 そして私の心もこの空のように澄み切っている。
吹っ切れた気になれても、 まだ完全には吹っ切れていない。 行く場所、過ごす時間の中で、 私の脳裏に彼女との時間がリマインドしてくる。 これからも悲しくなって悔しくなって、自分を責めて自分を憎む日もあるだろう。 それでもいい。 過去は消せないから。 浮気されたときから関係は終わっていた。 「一度でも浮気した人は浮気を繰り返す。」 周りからもそう言われていたが、現実を見たくない自分がいた。 この関係にピリオドを打ててよかったと少しは思えるようになってきた。 あの頃は、
今は鬱状態になっている。 そんな鬱の自分の心を書いていきたい。 思い返すと胸が痛く、苦しく締め付けられる。 一緒に見た景色、場所、香り、音、全てがもどかしい程にあの頃を思い出させる。 あの幸せな瞬間、当たり前だと思っていた時間が恋しい。 なぜあの時、浮気や嘘を許せなかったのだろう。 なぜあの時、あんな言葉を放ってしまったのだろう。 なぜあの時、彼女のことを突き放してしまったのだろう。 なぜばかりが浮かんでくる。 謝りたくても、後悔してももう遅い。 自分を責める日々が続
暇さえあれば2人でよく海辺に行っていた。思い返せば行った海なんて指で数えるほどだった。 あの景色と共に隣には嫁がいた。 それだけであの頃は幸せだった。 1番行った場所はやっぱりCremorne Pointだと思う。 家から徒歩20分ぐらい。わざわざこの距離を歩きたくなくてタクシーを呼んだりもしていた。ここで2人で夕焼けを見ていた。年末の花火もここに見に来た。 夕焼け越しの嫁はとても綺麗だった。 あとはBalmoral Beach。 真冬にワインを持ってバスでこのビーチに
2人で買い物にもよく行っていた。基本的にはシティ、たまにChatswoodに行った。 基本的に買い物はアジアングロッサリー、生活用品、ファッション、コスメばかりだった。 シティではDAISOやMUJIに、収納や小物を買いに行った。 DAISOにいくといつも、何かを買いに来たのに何を買いにきたのか忘れてしまっていた。 ダイソーでは日本の調味料やインスタント麺を爆買いしていた。 MUJIでは化粧水や乳液を買って、その後Myerで洋服を見るのがいつもの流れ。 洋服は、私はい