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『快三昧に生きる』 【5】

2020.7.7


「統覚」(統合された意識)と、記憶のネットワーク化

これについては、もう少し紙面を必要とします。そのため、更なる関連事項など難しい領域への深堀は後にゆづり、ここではごく簡単に大枠だけの説明にとどめます。
前述のように、意識が統合されるという過程こそ、点が面に成る記憶のネットワーク化ではないかと確信しているのですが、この「点が面に成る」感覚が「気づき」につながっていることを再々体験したことによるものです。
「あ~!そうだったのか~」と感じるとき、これまで入力した知識、体験の記憶が、あるきっかけ、刺激によって突然線で結ばれ、俯瞰視点から観えるという状態の感覚です。誰もがそんな感覚を一度や二度は経験しているのではないでしょうか。

実は、この感覚は脳内を喜ばせ、有用ホルモンの分泌につながるようなのです。

「快三昧に生きる」の神髄

「快三昧に生きる」の神髄は、この「脳が喜ぶ」という作用に支えられています。もちろん「統覚」だけに依拠するものではなく、他にも「脳が喜ぶ」資源はあります。「統覚」が脳のシステムに強化されることで、「好奇心」を維持できる構造になります。「好奇心」こそ、人生レールの最も優れたエネルギー源となり、人生を楽しく創造する大きなツールとなります。

「統覚」については、今後再々登場することになりますので、少しづつ理解を深めていただくとして、もう一つ重要となる「快三昧」の障害になるストレスについて考えてみたいと思います。

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