おちつけ、落ち着け
社会人になって何年かしたある時、中学生の頃から仲が良い友達が京都に遊びに来た。彼は一浪して地元の長野から京都の大学に進学してきて、先に京都に来ていた私にとって少ない同郷の友達であり、たまに会って食事をしたりして昔話や今好きな子がいるとかいないとかそんな他愛ない話をする仲だった。
彼は、一旦は就職したけれど職場になじめず一年持たずに退社。遊びに来たその頃は、少し心の休憩をしたのち公務員試験を受けるために専門学校に通っていたところで、休みを使って大学時代の友達と会うなどいろいろ予