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Etude Op. 2 〜広報もピアノも、「年間計画が大事」〜

こんにちは。外資系フィンテック企業でPRマネージャー職として働きつつ、ピアノと向き合う日々を送るノイエクラシカの桐明です。このnoteでは、そんなアマチュアピアニストである私の日常や思考などを、徒然なるままご紹介できたらと思います。

さて、冒頭触れたように、日中は会社のビジネスに貢献するための広報活動に勤しんでいるわけですが、広報において最も重要なのは広報計画(そりゃそうだ)。企業やサービスとしてどのような「顔つき」をしたいのか明確化してから、それを効果的に伝える方法を探り、実行していきます。広報活動には4つの活動領域があり、企業やサービスの段階に応じてどんなレピュテーションを得たいかから逆算して、そのタイミングで注力すべきエリアを決め、取り組みます。

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と、本業の話をしてしまいましたが、今回のnoteでは、音楽に向き合う時間が限られるアマチュアピアニストにとって、計画策定は最重要、その中でも何の曲に取り組むのか=「選曲」は非常に重要であり、広報活動で言うそのタイミングで注力する領域を決めるという意味で似てる、そんな話をしたかったのでした。なので、今日はその「選曲」の過程について、少しだけご紹介したいと思います。

基本的には、1年の始めに予定をたてます。このタイミングで新サービスのローンチがあるから〜といった感じで仕事で年間計画を立てるのと同じですね。ピアノならコンクールがあるとか、門下発表会とか演奏会があるとかそんな感じ。その計画に合わせて今年の選曲をするわけですが、「広報の4つの活動領域」ならぬ「ピアノ選曲における4領域」を設けて、それぞれから選んでいます。

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①今年メインで取り組む曲は、曲集やソナタなど大きな作品で、かつその中の一部からコンクールなどでも活用できるものを選びます。時間をかけて向き合うことになるので、自分の良さを活かしながら新しい学びが得られるものであること、その曲に自分なりの萌えポイントがあることは必須条件。

②古典またはバロックは、個人的に清らかな音楽が精神安定になるというのもあり、毎年取り入れています。バッハ平均律を中心に、ある年はハイドンのソナタだったり。

③ショパンエチュードは今年から練習曲として始めました。とはいえ、「真の難しさは弾けるようになってからである」とも言われるように、いかに音楽的に弾くのかが非常に難儀な作品集だとひしひし感じています…。

④合間などに楽しく弾く曲は、弾きあい会だったり、カジュアルに人前で弾く機会などにも使えるような、小品を選ぶことが多いです。練習に疲れた時などに弾いたり。

というわけで、上記領域に沿って選んでいくわけですが、無数の選択肢がある中、先生に助言をいただいたり、自分でいろんな曲を聞いたりしながら絞っていきます。演奏会やコンクール、発表会などで他の方の演奏を聴き「これやりたい!」という曲に出会うことも。弾きたい曲は日々増えていくので、一生で取り組んでみたい曲はそれはもう膨れ上がっているのですが。そして、曲が決まったら、じゃあそれを「いつから譜読み始めるのか」「どのあたりで本番を踏むのか(ピティナステップとか)」なんかも大まかに決めておきます。

なお、①〜④の曲たちですが、広報の4領域でも注力すべき機会を決めることが必要なように、ピアノにおいてもそれぞれ優先順位があり、仕上げる濃度、本番を踏む回数が当然異なってきます。(いわば出来上がりのクオリティ…)

仕上げる濃度(左から濃い順に)
①>②>③>④

①はコンクールで弾いたり演奏会で弾くことも想定するためレッスンも何度も重ね磨いていきますが、④にいくにつれ当然クオリティは下がっていきます…。ちなみに納得して卒業できることは多くなく、今年やったショパンエチュードOp.25-5などは最後の最後まで苦労して終わりました。というか、この曲に限らず長く取り組んでいる曲でも練習やレッスンのたびに新しい学びがあり、本当の意味でクラシックの楽曲が仕上がるということは一生ないのだろうなというのを日々痛感しています。

本番を踏む回数(同じく左から濃い順に)
①>②>③>④

ただ、バッハがコンクールの課題曲などになっている場合は、本番回数を増やしています(バッハは暗譜がとにかく恐怖!)。④の楽しく弾く曲は本番も踏まず一人で楽しんで終わるケースもあります。

と、散々語りましたが、実際には毎年計画を盛りすぎて日々追われていますし(仕事もそうなりがち…苦笑)、夏のコンクール準備に没頭してスケジュールがビハインドになり、年の後半手が付けられていない曲が渋滞することもしょっちゅうです。譜読みが思った以上に進まず苦戦してピティナステップで1つの楽章分予定していたものが弾けなかったことも。。そんな時はハッパをかけて途中から巻いたり、巻ききれなくて終わってしまったり(遠い目)…。まぁそれも経験ということで、また次回へのラーニングにしていきます。でも、やっぱりやりたいことは全部やりたい!ので、たぶん来年の計画もモリモリになるでしょう、きっと。

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