グッバイサマーを見た(2016・09)

(こちら2016年9月に書いたものです。別ブログから転載。)

グッバイサマーを見て来ました。

ミシェル・ゴンドリーの自伝的青春映画。
ゴンドリー作品(特にPV)と青春モノが大好物の私としては外せない。
本当に夏が終わるのか!?と疑いたくなるほど
全くグッバイサマーの様子がない蒸し暑い9月の終わりに見る。
ちょっとネタバレあるかもしれません。

さすがゴンドリー、映像はとても楽しかった。
キャンピングカーとも呼べないような小屋(失礼)に
タイヤと芝刈り機のエンジンを積んだ車で
主人公ふたりは旅に出る。
その小屋車(とても失礼)がノロノロと田舎道を走る光景が可愛くて!!
警察来たりとかしてヤバくなったら、路肩に止めて側面に付けた板をバタンと下ろす。
それでタイヤを隠して家仕様にして難を逃れる。
そのバタンもまた可愛い!!笑

自分たちで組み立てた車で旅に出る夏休みって、それだけでもうなんてすごい冒険!
て思ってちょっと過剰に期待してたけど、
ストーリーは割と淡々としてて、ラストはほんのり切ない。
いや、そこそこ冒険もあるけど、
それによって冴えない主人公がヒーローになったり…とかはない。
(落ち武者にはなるけど)
夏休みが終わったらまたいつもの学校生活が始まって、淡々とした日常に戻るだけ。

人生思うほど何も期待通りにはならないし、
多分大多数の人は、冴えない自分探しを繰り返しながら10代を終えていく。
そしてある種の諦めと開き直りを繰り返しながら大人になってく。

でも十代の頃に好きになったものって、やっぱり人生の基盤になるというか
思えば私も14歳の頃に好きだったものって今でも好きだし
その頃にハマったもの全てが今の仕事や趣味や全部のもとになっている。


冴えない十代の頃の全てが、宝物のように愛おしく見える。
そんな素敵な映画でした。
しかし主人公ふたりともすっごい美形だった。
フランスのティーンはレベル高い。

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