僕らが旅に出る理由
旅に出るのに理由は必要なのかと聞かれたら別になくてもいいんじゃないかと答えるけども。
全部後回しにしちゃいな勇気なんていらないぜと歌う人たちもいるけども。飛び出せハイウェイ。
確か前に会ったのは2月。
そのときもふらりと家に行って、人懐っこい猫を愛でつつ近況やたわいもない話を延々として、お土産貰って、次の旅先にも行けたら行くわと口約束をして(結局は果たされなかったけども)、いつも通りふらりと別れた。
その数日後に友人は次の場所に旅立った。
そのときに、ちょうどオザケンが20年ぶり?にミュージックステーションに出るとかで盛り上がっていて、もちろんしっかりと録画して見たのだけど、新曲と懐かしの名曲を歌っていた。
遠くまで旅する恋人に
あふれる幸せを祈るよ
聞き慣れた曲。大好きな曲。
前の年のライブでもやってた?気がするけど、久しぶりにテレビで聞けるとなるとやっぱり嬉しくて、さらに今まさに旅立とうとする人が身近にいるタイムリーさもあって、テレビの前で感極まってた。
そして昨日、しばし地元に帰ってきていた彼女にまた会いに行った。
1時間後に行くわとLINEした直後に路上でバッタリ会うご近所ミラクル(笑)
結局そのまま家に行き、また土産話やたわいもない話を延々と喋り、お土産を食べて猫を愛でて帰る。
いつもと同じ調子で。
明日また、友人は新しい場所に旅立つそうです。
今度はふらりと会いに行くにはちょっと遠い。次会えるのは多分秋以降になりそう。
それでも、次会ったときもまたふらっと昨日も会ってたかのような調子で近況をお互い喋り続けて、ふらっと別れるんだろう。
お互い好みも生き方も違うけど、旅を続けながら着実に夢を叶えてる友人は心底尊敬します。
お互いマイペースだからここまで長くふらっとした付き合いが続いてるんだと思うけど、彼女との関係はもはや時間と距離を超えて、もしかしたらこの世的な空間の概念すら超えても続いていくんだろうなあという妙な信頼と安心がある。
でも、きっとそこにも特に理由はない。
でもまあそんなもん。言葉では説明できない何か。
僕らの住むこの世界では旅に出る理由があり
誰もみな手をふってはしばし別れる
明日の飛行機、無事飛ぶようにも祈るよ…!
(台風どうなるかな…)
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