GG
仕事帰り、ある本を求めて本屋を彷徨ったものの結局見つからなくて、気付いたら雑誌を読み漁っていた。
メンズ雑誌コーナーに目をやり、あっ!!!と忘れてたことに気づく。
少し前に話題になったアレ。
GG。
美術館とか肉の部位がどうとかで話題になったアレです。
とりあえず単純に好奇心から手に取ってページを開いてみた。
まず出てきた感想。
…字でかっっっ!!!!
確か雑誌のターゲットを指す言葉がちょいワルジジとかなんとかで、幾つになっても遊び心を忘れない粋なジジイ…いやおじさまということで、正直これを真に受けて影響されるジジ様なぞいるのか…いや身近にこんな雰囲気のおじさまいないこともないけどもそういう方々はもう既にご自身のライフスタイルは確立されてるしまずファッション雑誌なんか読まないだろうし読む暇もないだろうし…マジでこれどんな人が読むのかめっちゃ気になるんやけど…
一気に書いてしまいました。
こちらが雑誌を読む前に思ったこと…
なんですが。
まあページめくってったらひざ小僧惜しげもなくコンニチワなワイルドちょいワルファッションはもちろん、確かに例の美術館やら肉の部位のススメやらもあり狙ってる部分は満載で思わず笑ってしまうのですが。
「性欲はガソリン、精力はエンジン」
などと妙に格言深いコピーまであって思わずお、おう…(゚д゚)と面食らってしまうのですが。
(いや、これも人間の生理的欲求、おかしなことはない。)
どのページも、とにかく字でかい。
おそらく11〜12ポイントほどあるんじゃなかろうかという大きさの文字。字間も気持ちゆったりめ。キャプションも通常の雑誌の本文サイズかそれより大きいかも。
内容より何より、私はここにものすごく、ものすごくジジ感を感じて、腑に落ちたというか、本屋で1人納得してたのであります。
モテたい衝動を抑えられないジジ達も、老眼には敵わないのか…と思うと、なんか微笑ましく思えてくる。
てか普段の仕事は年配の方もよく読まれるような冊子やらパンフを作ることが多いし、普通にこれ、仕事の参考になるよなあ…
ということで一応買いました。
普段のデザイン仕事では、実は文字組が一番好きだったりします。
ロゴや見出しより、本文の小さな文字をコツコツ組んでいく作業が好き。楽しい。
全く派手さはないけど、自然に気持ち良く読める本文が組めるだけでも誌面の満足度は上がると思うし、何よりそういう隠れたというか目立たない、でもさりげない工夫や気配りがないといけない仕事の方が面白くて。性に合ってる気がする。
(私自身もともと気の利く人間ではないけど…でも随分と学びにはなってると思う…うん)
いつか、書籍のデザインがしたい。
表紙の装丁ももちろんやりたい。紙の質感まで含めて考えぬくのは絶対面白い。でも一番やりたいのは中の本文。
まるで音楽を聴くみたいな、自然にテンポよく読めるような段組が出来たら最高だな。
そのために日々レベルアップ頑張ります。
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