せたがや学生ボランティアフォーラムにインタビュー! ―「ボランティアの可能性」分科会―
ボランティアを志す大学生や高校生が一堂に会し、つくり、つながる「せたがや学生ボランティアフォーラム」が6月30日(日)に開催されます。
今回はこの「せたがや学生ボランティアフォーラム」の中で、学生が企画をしている「シンポジウム」と「6つの分科会」に取材をさせていただきました!それぞれの魅力とワクワクする熱い思いをねつせた!がお届けします!
ねつせた!メンバーの「りお」がお話を聞かせてもらったのは、「ボランティアの可能性」分科会の担当を務める昭和女子大学の 後藤 由美 さん、日本大学の 鈴木 一平 さん、そして国士館大学の 熊谷 宏生 さん。分科会のテーマである“僕らが知らない『輪』と『和』 ~出会いから発見。そして、広がる可能性~”にはどんな想いが詰まっているのでしょうか…??
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ボランティアの「可能性」
りお まず初めに、なぜこの分科会が出来たのですか?
後藤さん 以前からいろんな人と一緒に団体を超えてコラボなどしてみたいと思っていました。それで、ボランティアの「固定観念」や、自分たちが思っている「枠」を壊して可能性を見つけていきたいと思い、この分科会を作りました。
りお 確かに、一般的にボランティアって「固定観念」を持たれている部分があるかもしれませんね…。そんな中、ボランティアに関心を持つようになったきっかけはありますか?
熊谷さん きっかけは東日本大震災でした。私は小学校6年生の時に校舎の4階で地震を経験して、一番高いところだったので結構揺れたんです。しかし、もっと大変な思いをした方がいらっしゃるというのをテレビを通して知って、その方々のために何かできないかなというのをずっと思っていて。大学生になったら何かしようと思いました。
『輪』と『和』という言葉の深い意味
りお ありがとうございます。ところで、こちらの分科会のテーマは、「僕らが知らない『輪』と『和』」ですが、どうやって「『輪』と『和』」という言葉に辿り着いたんですか?
熊谷さん 『輪』は、ボランティアを通じて、今まで出会わなかった人と出会うことによって『輪』ができるということです。『和』は、例えば企業とボランティア団体がコラボしてできる新しいボランティアの形のような、足し算のような意味の『和』です。今回は、学生が普段出会うきっかけがなかった多くのボランティアをまず知るというところと、そこで今回集まってくれた人たちとのつながりができたらいいな、と思っています。
りお そのような『輪』と『和』を感じる具体例は何かありますか?
熊谷さん 企業が「ミュージシャン(音楽)」と「ゴミ拾い」のコラボを企画したという例があります。ボランティアに興味を持って下さる人がいらっしゃったり、「そういうボランティアもあるんだ~。」といった感想をいただきました。
りお この分科会を通じて、結果的にどういうものを社会に還元していきたいですか?
鈴木さん この分科会で出会う人たちが、ここで出会ってできる『輪』をきっかけにしたり、違う場所でボランティアをやっていた人たちがここで出会うことで、新しいボランティアを生み出せたり、今まで知らなかったボランティアにたどり着けたりしたらうれしいですね。そうなると、今ある現実の『輪』と『和』と、この分科会で成り立つ『輪』と『和』の2つができると思っています。
「相手」にも、「自分」にも、得られるもの
りお ところで、ボランティアをしていて、「新しく感じたもの」とか「身に着いたこと」などはありますか?
熊谷さん 私が所属する団体は、学生が基本的に活動をやるので、例えば初めて入ってきた1年生に対して上級生が、その活動の背景などを、勉強会を通して活動前に伝えたりなどをしています。つまり、自分もボランティアを「する側」でありながら、一緒にボランティアを「作る側」にもなることができます。そのため、どう伝えれば、またどういう話をすればこの活動についてみんなが理解してくれるかなどを考えるきっかけになったと思います。自分の将来のためにも、「人前で話す」力が向上したりなど、いろんな経験ができていると感じています。
りお ボランティアをすると、相手にだけでなく、自分にも得られるものが大きいんですね…。さらに、今自分が所属する学部や学んでいる学問が、ボランティアで活かされた経験はありますか?
鈴木さん 僕は経営を学んでいるのですが、僕のボランティア団体では、学生が運営しているので、「人の動かし方」とか、「組織の組み立て」という面で学んでいることが生かされています。授業中に「組織って、こうやって回っているんだよ」と聞いて、ボランティアでもそうだな…、と感じることができます。あと、企業で「企画」を作る時や、ボランティアの時に「リーダーの動き方」を実際に学んでいるので、授業中にでてくると「おー!」って感動したりします。
りお 貴重なお話ありがとうございました。
インタビューを終えて
私は、最初はボランティアの定義について「狭い」範囲でしか知りませんでしたが、今回お話を伺い、改めていろんなボランティアがあるんだなということを知りました。「枠」にはまらず、いろんな角度から物事を眺めたり、いろんな意見やアイディアを聞くことで、今まで知らなかったことを知ることができたり、今までになかったものを新たに生み出す力になると感じました。6月30日(日)当日、新しいボランティアが生まれたり、発掘できる場となればいいですね!
(りお)
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