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【アルバム紹介】主演・客演 / fishbowl(2021)

本日は、fishbowlのアルバム『主演』を紹介します。


『客演』を先に聴いてしまった。

ある日。いつもと同じようにspotifyがサジェストしてくれるニューリリース欄を眺めていると、一覧にこの曲がありました。

諭吉佳作/menさんのことは存じあげていたので、「新譜嬉しっ」くらいの気持ちで聴きました。無駄な音がないな、という雰囲気が貫かれていてなおかつ聴きやすい。mixがとてつもないからだと思います。
ふとspotifyのアーティスト欄に目を落とすと、"fishbowl, 諭吉佳作/men"となっていました。当時は「このfishbowlさんという方も作曲に関わっていたりするのかな」くらいの気持ちで特に調べもせず通り過ぎてしまいました。

まさかfishbowlが6人組アイドルグループだったとはね。

『主演』『客演』は、昨年12月に同時リリースされたアルバムです。『主演』の曲全てに対してゲストボーカルを当てたものが『客演』となります。
最初に私が聴いた"深海"はfishbowlのデビュー曲でもあり、諭吉佳作/menさんの新曲というよりはデビュー曲の諭吉佳作バージョンだったのです。オリジナルと諭吉佳作/menバージョンはそれぞれ、『主演』『客演』の1曲目に収録されています。

感想

とにかくかっこいい、こだわって音を1つずつ厳選している感じがする。通して両アルバムを聴いた感想です。アイドルグループの曲ってもっとエフェクトもりもり?華やか?という偏見があるのですが、見事に裏切られました。

関連して、2つのアルバムを聴き終えたときむしろ『客演』の方が収まりがいいなとも思いました。アルバム内では明るめな曲調の"猛獣"についてもそうです。整理されたmixに1人のボーカルが乗っかっているのが、今っぽいポップスだなと思わせます。
この下で改めて『主演』を聴いてみると、なんだかすごいことが起こっているような気がしてきます。私の偏見をぶち抜いて眼前に現れ、これがfishbowlですというのを見せつけられる様で。

おわりに

2つの表情をもつアルバムです。『主演』『客演』を行ったり来たり聴くのが楽しい。しばらくfishbowlのリリースを追いかけてみたいなと思いました。

今回のようなことはアルバムを都度購入していた頃はなかったことだと思います。1枚三千円の費用に対してアルバムを購入するのに、下調べをしないことはまずなかったことでしょう。サブスクでの音楽体験は気軽な一方でこそ泥的、メインディッシュだけ掠め取っているような気分になったりします。


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