食品系ネットショップで成功するには?
こんな方はぜひご覧ください!
・食品系ネットショップの立ち上げを考えている方
・ネットショップ立ち上げの情報収集をしている方
・ネットショップ立ち上げを進めていて、現状を整理したい方
このnoteでわかること
・食品系ネットショップで成功するためのポイント
食品系ネットショップの大きな伸びしろ
コロナ禍により2020年の春ごろからネットショップ化への注目が一層高まりました。
しかし、実は「食品系」のネットショップ化は大きく進んでいるとは言えません。
生活家電、化粧品など物販系分野全体のネットショップ化率は6.76%。
一方で、食品分野のネットショップ化率はたったの2.89%と、決して高くないのです。
(参考:経済産業省 令和元年度 電子商取引に関する市場調査https://www.meti.go.jp/press/2020/07/20200722003/20200722003-1.pdf※31ページに記載)
なぜ、食品系のネットショップ化は進んでいないのでしょうか?
それは、お客様が「食品は実店舗で購入すること」を選択していることが背景にあります。
お客様が実店舗を選ぶ理由については、下記の2点が挙げられます。
①実物を見て確かめたい
特に生鮮食品に関しては「手に取り、自分の目で鮮度や産地を確かめてから購入したい」と考えるお客様が多いことが、理由の一つです。
家電や化粧品であれば、「どこで買っても品質は変わらない」と考える人が大半です。
実際、家電製品のネットショップ化率は30%と食品分野を大きく上回っています。
野菜や肉・魚などの生鮮食品は、ネットショップでは鮮度や状態を確かめづらく、「実際に目で見て確かめたい」と考えているお客様にとっては、購入を戸惑う要因となります。
②スーパー・コンビニなど実店舗の利便性が高い
多くの場合、自宅からの徒歩圏内や通勤途中など、利便性の良い場所にスーパーやコンビニがあり、そこで生鮮食品を購入します。
ネットショップを活用すれば実店舗へ移動し、商品を選び、持ち帰る時間を短縮することはできますが、配送には時間がかかるため、購入したものをすぐに持ち帰られる実店舗の利便性には劣ってしまいます。
このように、実店舗を選ぶお客様が多いことに加え、ネットショップ運営者にとっても生鮮食品の扱いが他の物販に比べ難しいこともあり、食品系のネットショップ化が進んでいない現状があります。
しかし裏を返せば、「大きな伸びしろ」とも言えます。
食品業界の市場規模は69兆円(2019年実績)と推定される巨大産業のため、方法次第ではネットショップを通じて売上を伸ばすことができるはずです。
食品系ネットショップで成功するためのポイント
食品系ネットショップの「伸びしろ」をチャンスと捉え、成功に導くための5つのポイントを紹介します。
①食品の新鮮さや美味しさを表現する
まずは「美味しさ」をいかにネットショップ内で感じていただけるかがポイントの一つです。ネットショップでは、手に取って商品に触れたり香りを確かめることができないからこそ、素材の新鮮さや魅力を最大限に表現することが大切です。
例えば、香ばしく揚がった唐揚げの写真に「ジュワ〜〜」という調理音が書かれている、といったように、見る人の食欲を刺激する表現が求められます。
②商品情報を詳細に伝える
商品の何が魅力なのか、誰がどのように生産したのか、どんな思いで作られているのか等、商品にまつわる詳細な情報を届けることです。
商品の詳細な情報や作り手の顔が見えることで安心することができ、商品の希少性も際立ちます。
③ SNSを利用する
ネットショップを立ち上げるだけで売上が上がるのではなく、当然ですが集客をする必要があります。
一人でも多くの人にネットショップの存在を知ってもらうために、TwitterやInstagramなどのSNSやメールマガジンを配信するなど、ユーザーとの接触場所・回数を増やすことが大切です。
④商品が口に入るまでの、一連の体験を演出する
ネットショップでは、問い合わせへの対応、購入後の自動返信メール、商品の梱包に同封物など、商品を取り巻く一つ一つがお客様の満足度に直結します。
自動返信メールに商品ストーリーのURLを記載したり、購入のお礼メッセージや美味しく食べていただくためのレシピ集を同封するなど、ユーザーが商品を口にするまでの一連の体験を演出する視点が大切です。
⑤ここでしか味わえない、商品のブランド化
すべてのポイントを包括する内容ですが、「このお店でしか味わえない、体験することができない」ユーザーが商品を「買うべき理由」とも言えるブランドを確立していくことです。
ネットショップでしか購入できない商品の企画や、ユーザーの声を反映した改善を重ねていくことを通じ、自社のファンを増やしていくことが、ネットショップの成長を支えてくれます。
まとめ
①食品系のネットショップ化率は低いが、伸びしろがある
②食品系ネットショップ成功のポイントは美味しさの表現や体験の演出にあり
食品系ネットショップには特有の課題がありますが、ポイントを抑えながらネットショップ化を進めていけば、課題を好機とすることができます。
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