SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」私たちにできることは?日本企業の取り組み事例4選
SDGsの目標15では、陸の豊かさを守るという目標に、さまざまな課題に対して世界規模で取り組むよう定めています。
SDGsの目標15を達成するためには、私たちにどのようなことができるのでしょうか?
今回は、SDGs目標15を達成するために私たちができることと、日本企業の取り組み事例を4つご紹介いたします。
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」で私たちができること
SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」では、以下の5つのターゲットを定めています。
陸の生態系を守り、再生する
陸の生態系を持続可能な方法で利用する
森林を管理して砂漠化を防ぐ
土地が悪くなることを止めて、再生する
たくさんの種類の生き物がつながって生きている多様性を守る
ここからは、なぜSDGsの目標15に取り組むべきなのか、SDGs目標15で私たちにできることを解説していきます。
年間約470万ヘクタールの森林が失われている
世界の陸地面積の1/3は森林でおおわれており、豊かな森林は生き物が暮らす自然というだけではなく、酸素や土を作りだし、水をたくわえます。
全世界の既知の総種数は約175万種で、そのうち哺乳類は約6,000種、鳥類は約9,000種、繊管束植物は約27万種となっており、まだ知られていない生物も含めた地球上の総種数はおおよそ500万〜3,000万種の間と言われています。
しかしそのうちの10〜30%の動植物が、森林の減少によって住処や餌を失っているという理由で、絶滅の危機に瀕しています。
一度生き物が絶滅してしまうと、恐竜と同じように二度とこの世に存在することはなく、生物の生態系を守るためにも、SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」は非常に重要な目標となっています。
また、森林は土地開発や森林火災、違法伐採によって減少しており、どのくらい減少して
いるのかというと、東京ドーム約100万個分もの森林が毎年失われています。
森林が失われることで、動植物が絶滅の危機に瀕すること以外に、酸素を作り出すことができなくなることで大気汚染や、水を蓄えられなくなることで砂漠化などの深刻な悪影響が懸念されています。
【参照】SDGsの目標:15「陸の豊かさも守ろう」| EduTownSDGs https://sdgs.edutown.jp/info/goals/goals-15.html
【参照】第6章自然環境の保全と自然とのふれあいの推進|環境省 https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h20/html/hj08020601.html
SDGsの目標15で私たちにできることは?
生物多様性の損失を食い止めるためには、年間で1,500億〜4,400億ドルと言われており、森林保護に関わる資金や人材が圧倒的に不足しています。
このことから、SDGsの目標15で私たちにできることは、森林保護活動をサポートできるように、寄付活動や寄付活動に繋がる製品を購入する必要があります。
例えば紙製品のなかでも「FSC認証紙」を積極的に選ぶことで、違法な森林伐採を防いで、森林保護活動を支援することができるようになります。
また、SDGsの目標15に取り組む企業の製品を購入することも、企業がSDGs目標15を達成することを支援することができるので、私たちにできることのひとつとなります。
SDGs目標15に向けて企業が行っている取り組み
世界の企業だけではなく、日本の企業もSDGsの目標15への活動に取り組んでいます。
ここからは日本企業4社のSDGsの目標15への取り組みについて事例をご紹介いたします。
1.アート引越センターの取り組み
「アート引越センター」を運営し全国展開するなど、引っ越し事業を核とするアートコーポレーション株式会社は、以下の3つのSDGs目標15への取り組みを実施しています。
タブレットを利用した見積書のデジタル化でペーパーレスを推進
事業用車両にグリーンディーゼル車を導入し、温室効果ガスの排出量を減少
梱包の際に紙を使用しない「エコ楽ボックス」を開発
2.UCC
紅茶やココアの輸入や加工、販売。缶コーヒーなどの飲量の製造、販売を行うUCC上島珈琲株式会社では、以下の3つのSDGs目標15への取り組みを実施しています。
エチオピアの経済的豊かさと自然環境の保護を、コーヒー栽培を通じて実現
レユニオン島で幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ」の再生プロジェクト
2019年に廃棄物の再資源化率98.7%を達成
3.イオン
公益社団法人イオン環境財団は、以下の2つのSDGs目標15への取り組みを実施しています。
1991年〜2013年にかけて1,000万本の植樹を突破
環境活動助成事業
4.住友林業
木造住宅や注文住宅を手がける住友林業株式会社は、人工林を適切に管理し、森林の循環を作ることを目指した取り組みを実施しています。
日本では60〜70年前に人工林を作りましたが、海外から木材を輸入することが一般的となったことから、適切な管理がされずに荒れた状態になっています。
まとめ
SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」は、動植物の保護や土地の劣化などを抑えるために、私たちが世界規模で取り組むべき課題となっています。
私たちにできることは、「FSC認証紙」など森林保護活動を支援できる製品や、SDGsの
目標15に取り組む企業の製品を選ぶことです。
NETPACKでは、FSC認証紙を使用した紙袋や宅配袋を取り扱っており、企業のSDGsの目標15への取り組みにご利用いただけます。