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セージの耳打ち#141 キウイが出血した日

私はキウイフルーツが大好物なんですが、あれはいくらでも食っていいわけではないのですね。
以前、山ほど貰い受けして、バカみたいに食いまくったことがありました。
「うめぇ、うめぇ」と喰らい続けている最中にふと見ると、なんとキウイの果肉が鮮血で真っ赤に染まっているではありませんか。
「ひょっとしたら俺はキウイフルーツと間違えてキウイ鳥をかじってしまったんじゃないか!?」と一瞬青くなりましたが、もちろんそんなわけはなく。

このミステリーの謎解きをしますと、キウイには「アクチニジン」というタンパク質分解酵素が含まれており、それが私の上顎の柔らかい部分を溶かしてしまったんですね。
この酵素は強力で、キウイと一緒に入れておいた肉が柔らかくなってしまうほどなんだとか。
口内のヤワな部分を溶かしてしまうくらいお茶の子さいさいなんでしょうね多分。

これはもちろんキウイが悪いわけではなく、バカみたいな量をいっぺんに食ったことのバチが当たっただけの話です。
「適量を常識的に食している」限りは安心ですので、どうぞキウイ食はこれまで通りにお楽しみください。

私は幼少期から母親に「腹も身の内」と言われながら育ったんですが、あのときほどその言葉の重みを痛感したことはありませんでしたよハイ。

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フジミ・セージ
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