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セージの耳打ち#247 「バブル期に恵比寿に住んでました」と言うと・・・

私は1997年から1993年までの6年間、東京渋谷区の恵比寿3丁目に住んでました。
つまり、バブル期をまるまる恵比寿で過ごしたことになるんですけど、それを話すと「へー、さぞかし華やかな生活だったんでしょうねぇ〜」と言われます。
しかしそんなことは全くなくて、四畳半トイレ共同のアパートでシンプルな暮らしをしていたんです。

世の中は確かにバブリーで、すぐ近くの六本木とかでは万札が飛び交っていたみたいですね。
わが家の近所にも、「エイリアン」のクリーチャーデザイナー、H・R・ギーガーの世界観を活かした「ギーガーバー」なんて飲み屋がありました。
しかし私はその脇道を、洗面器持って銭湯に通っていたのでした。

たとえ世の中がどのように変化しようとも、全ての人間がその影響を受けるわけじゃないんですよね。
時代の流れに巻き込まれる人がいる一方で、いつも通りの日々を淡々と積み重ねるだけの人もいる。
私も凡人なんで周囲の影響は受けやすいんですが、できれば後者でありたいと思います。

いま現在はまあまあ出来ている気がしているんですが、どうかな?

ちなみにバブルが弾けた後も恵比寿には数年住み続けたので、あの街の「バブル期の狂乱」も「祭の後の静けさ」も知っています。
あれを思い出すと、やはり人間は「平常心のキープ」が大切なんだなぁ、と思わされるわけです。

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フジミ・セージ
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