ゆっくり見つかっていられるか
東京村に見つかるために、どのように自分は立ち振舞い、活動をすれば良いのかを考えたりしている。
(架空の)東京村は消費の権化みたいな存在で、すべてを大きく飲み込んで、すごいスピードで消費していく。一気に見つかる代わりに、飽きられることや追随されることと常ににらめっこになる。そんなイメージを抱いてる。
みんなはでっかいでっかい東京村の中央の、豊富な遊具で遊んでいる。一方でこちらは公園の端っこで、仲の良いヤツらで焚き火をして遊んでいるような状態。
東京村に背中を向けて、端っこでやってる焚き火は楽しいけれど、中央のみんなを正面から誘っても誰も気にも留めてくれない。何なら、今いる仲間たちが「なにアイツら誘おうとしてるんだよ」という空気になる始末。
けれども早く見つかりたい。火は必ず消える。
残された時間は限られている。
イメージしている。
端っこで遊んでいた焚き火がいつか東京村に見つかる。それがメインストリームになる。その仕掛け人として自分たちなんだか注目されて売れる。
いつ、だれに、どんな速度で見つかるのか。見つかり方は重要か。
クリエイターは暗に言う。「東京村に見つかっても、消費されて捨てられるだけだ。ゆっくり時間を掛けて東京村なんて気にせずにやるべき。」
工場は直に言う。「もっとたくさん発注がほしい。どんどん状況は悪くなている。立ち行かなくなってしまう。」
もっと売れたいっす。残された時間は限られている。
【偶然サンダルをヘップランドにて展示販売中!】
履物の発信拠点として誕生した奈良のヘップランド。そこにギャラリー空間が在ることをご存知でしょうか?
元々ここは倉庫で、中には使う予定の無い大量の資材や重機が保管されていました。この建物をギャラリーとして再活用。これから催しや展示を企てます。
現在、こちらでは代表の川東宗時が集めた、流通していない変わったサンダルを展示販売中。
「ベンサン・ギョサン」として銭湯の番台や漁師、サーファーなどのプロユーザーから愛好家も多い丈夫なサンダル。長きに渡って奈良県御所市で手掛けられてきた逸品です。
#偶然サンダル
製造過程の中で生まれる予測不能な美しさが魅力の一足。従来の成型サンダルとは異なり、色のロット変更時に生じる樹脂の複合が、唯一無二の配色バランスを生み出します。まさに偶然の産物。再現性の無い不規則な模様は、本来B品としてスクラップされていました。ここでは、それを個性として受け入れるアクションを起こします。
しかし、その視点を変えれば、それぞれの配色バランスは不確実性がある唯一無二の一点もの。
市場には流通していない世界に一つだけのベンサンをぜひご覧ください♨️
※オンラインでは購入できません
▼株式会社川東履物商店|ヘップランド
〒635-0012 奈良県大和高田市曙町15−33