オランダってそもそも何語?
意外と質問にあがるのがこれです。
オランダって何語を話すのですか?と聞かれます
同じヨーロッパのイギリスは英語だし、ドイツはドイツ語、フランスはフランス語。
では、オランダは?となると答えられない方が多いのです。
答えは、オランダ語が公式です。
英語は通じますので、旅行なら英語だけで十分です。
多くの国を旅行された方ほど、オランダくらい英語が通じる国はないと驚かれます。
スーパーのレジのおばさまでさえ流暢にしゃべると。
駐在でお子さんがインターナショナルスクールに通うのであれば、これもまた英語でOKです。
大学も英語で授業を受けられるところが多いのです。
ですから、中国人など留学生多数です。
そもそもオランダ語はマイナーな言葉です。
かつての植民地であった南アフリカやスリナム、アンティルあたりでオランダ語に似た言葉が使われている程度です。
ただ、市役所などの公的書類は全てオランダ語です。
重要な書類ですと、裏に中国語・英語など移民の多い国の言語訳がついていますが、通常はそうではありません。
長く住むとなれば、やはりオランダ語は必要です。
訳してくれる方がそばにいればまた別でしょうが。
今でこそざっと読めば、だいたいのオランダ語の文章は理解はできます。
全然内容がつかめない文章は、まれになりました。
しかし、オランダに来た当初はGoogle翻訳にかけたり、辞書と格闘したりしていました。
たった1文を訳すのに大変な思いをしたものです。
10年近くオランダに住んでみて思うのは、子供の語学教育はあまく見ない方が良いということです。
大人ならば日本語が第一言語がほとんどでしょう。
日本語を軸として語彙が豊富ですし、思考力も育っています。
が、これから思考力を育てなくてはならない子供は、事情が全く異なります。
言葉の発達=思考力の養成につながるのです。
何語が軸でもかまいませんが、第一言語をしっかり育てておかないと、外国語でおしゃべりするのが上手なだけの子に育ってしまいます。
厳しい言い方になりますが、オウムか九官鳥のようになってしまうのです。
鳥ならばそれだけで愛らしいですけどね。
私たちが育てるのは、考えられる人間なのです。
「子供だから言葉なんて大丈夫だよ。すぐに話せるようになるよ」と無責任に煽ってくる人の甘言にのっかるのか。
どこにでもこういう人はいますが、責任は親にふりかかってきます。
それとも、先々まで子供の教育を考えて言語の方針を決めるのか。
じっくり考えることをおすすめします。