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氷上のチェスが教えてくれる、予備プランの大切さ

冬になると、ウィンター・スポーツの話題を目にする機会が増えますよね。そんな中で、僕が最近ちょっとハマっているのがカーリングです。以前は全然興味がなかったのに、2022年の北京冬季オリンピックをきっかけに、テレビ観戦するようになりました。日本代表が予選リーグを勝ち進み、準決勝、そして決勝へと挑んでいく姿に、心を揺さぶられた方も多いんじゃないでしょうか。

僕自身、カーリングのルールを完璧に理解しているわけではありません。それでもこの競技が面白いと感じるのは、やっぱりその戦略性に惹かれるからなんです。氷上のチェスと呼ばれるだけあって、試合の中で繰り広げられる頭脳戦にはつい見入ってしまいます。

試合中、解説者がこんなふうに言う場面があります。「あ、今、プランBに切り替えましたね。」

カーリングでは、ストーンを投げる前にチームで綿密な打ち合わせをします。どのコースに、どのくらいの強さで投げるか。まずは最善のコース、いわゆるプランAを設定し、それに続く次善策をプランBとして用意しておくんです。

ただ、氷の状態やストーンの動き次第では、プランAが通用しないこともあります。そんなとき、迷う間もなくプランBに切り替えるのがカーリングの醍醐味。その判断をほんの十数秒で下す必要があるんです。そして、スイープ(ブラシで掃く役割の選手)もその変更に即座に対応します。このスピーディーな切り替え、まさに競技の奥深さを感じる瞬間です。

さて、このプランBの考え方、実は経営にもぴったり当てはまるんです。

例えば、新しい事業を立ち上げるとき。プランAがうまくいくに越したことはありませんが、何事も想定外の出来事が起きるものです。そんなとき、事前にプランBを用意しておくことで、失敗のリスクを最小限に抑え、次の一手へスムーズに進むことができます。一番怖いのは、失敗に直面して思考が停止し、何もできなくなってしまうことですよね。

僕自身、創業当初にいくつかの起業アイデアを持っていました。一番良いと思ったサービスを試験的に展開しましたが、これが見事に失敗。そのとき、すぐにプランBとして温めていた別のサービスに切り替えました。この判断が功を奏し、今の事業の基盤ができあがったんです。

何が成功するかはやってみないと分かりません。そして、うまくいかなかったら、潔く次の手に移る。このスピード感こそが成功へのカギだと実感しました。

カーリングを見ていると、そのたびにこの教訓を思い出します。皆さんも何か新しい挑戦をするときには、ぜひプランBを用意してみてくださいね。

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