小さな一歩が大きな差を生む理由

前回、「明日は今日と違う自分になる」というテーマでお伝えしました。あの後、自分の文章を読み返してみて、もう少し伝えたいことがあると感じたので、今回はその続きをお届けします。

僕が何度も足を運んでいる、社会教育家のT先生の講演。そこではいつも「凡人の成功哲学」というテーマが語られます。これが本当に面白いんです。

T先生は、「凡人」と「秀才」の違いをこう例えます。もし秀才が凡人の2倍優れているとしましょう。この差を見ると、「凡人には勝てない」と思いがちですよね。でも、そこに「時間」という要素を足すと話が変わってくるんです。

T先生によると、凡人といっても3つのタイプに分かれるそうです。

1型凡人：普通の凡人
0.99型凡人：1％だけ手を抜く凡人
1.01型凡人：1％だけ努力を重ねる凡人
この「1.01型凡人」というのが、まさに「明日は今日と違う自分になる」と決意して、コツコツ努力を積み重ねられるタイプなんですね。

さて、ここで「時間」という要素を加えてみましょう。たとえば、これらの数字を100回掛け合わせたら、どうなるでしょうか？

1型凡人：100回掛けても結果は1のまま。
0.99型凡人：100回掛けると0.366まで減少します。手を抜く怖さがよく分かりますよね。
1.01型凡人：100回掛けるとなんと2.70に！ 最初の差が2倍だった秀才と凡人ですが、ここでは2倍以上の成長を見せます。

つまり、「0.99型凡人」と「1.01型凡人」の間には、最終的に7.4倍もの差が生まれるんです。この違いが、努力の積み重ねがもたらす結果なんですね。

僕自身も間違いなく凡人です。でもだからこそ、コツコツとした努力を積み重ねる「時間戦略」が、遠回りに見えても成功への近道だと信じています。

1％だけでいいんです。今日の自分より少しだけ成長する。これを繰り返すことで、僕たち凡人にだって驚くような未来が待っている。そう思いませんか？

あなたも、明日は今日よりほんの少し「1.01型」の自分になってみませんか？その小さな一歩が、大きな違いを生むんですから。