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才能以上に大切なもの。あなたの中にある"やり抜く力"の育て方
「あの人、どうしてあんなにうまくいくんだろう…」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?本やテレビで見る成功者たち。どうしてあんなに輝いているんだろうって、見ているとつい、自分との違いに悩んだり、焦ったりすることがありますよね。でも、実は「才能」が全てではないんです。
僕自身、才能に恵まれた人間ではありません。だからこそ、毎日少しずつ、コツコツ努力していくしかないと思っています。
あなたはどう感じていますか?もし、成功するために「才能」以上に大切な力があるとしたら、それを知りたくはありませんか?
2016年に米国で刊行直後すぐにベストセラーとなった書籍、アンジェラ・ダックワース著『やり抜く力』にその一つの答えがあります。
著者のアンジェラ・ダックワースは、アメリカ陸軍士官学校で行われる過酷な7週間の訓練「ビースト」や、子どもたちが英単語のスペルを競い合う大会「スペリング・ビー」などで調査を行い、最も体力がある士官候補生が「ビースト」を乗り越えるわけでもなく、最も語学力に優れた子どもが「スペリング・ビー」で勝てるわけではないことに気づきました。
そして、その結果に大きな影響を与えているのは、才能とは別の能力だということを明らかにしたんです。それが、「やり抜く力(GRIT)」という力です。
GRITって、歯をギリギリと噛みしめるような音からきている言葉です。つまり、どんなに困難な壁にぶつかっても諦めない勇気や気概のこと。情熱を持ち続ける力と、粘り強くやり遂げる力が合わさった、私たち一人一人の中にある特別な力という意味です。
嬉しいことに、このGRITは自分の中から育てることもできるし、周りの人のGRITを支援して伸ばすこともできるのだとか。
さて、ここからは自分のGRITを育むための4つのステップを、簡単に紹介しますね。
1.興味を持ったことを楽しみながら、情熱を持って没頭できるものを見つける。
2.意図的な練習を行う(目標を高く設定し、特定のスキルを集中して練習。改善点は何度でも練習を繰り返す)。
3.目的を見いだす(社会や他の人々の役に立つことを目的にすれば、粘り強く続けられる)。
4.楽観的に考える練習をして、「人は変われる、成長できる」という成長思考を身につける。
あなたの中にも、きっと素晴らしいGRITの種が眠っているはずです。ぜひ、この機会に自分だけのGRITを育ててみませんか?
参考:『やり抜く力』アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社/2016年9月8日発行
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