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【ネット歯科大】ちょっとした歯科の困りごとには
みなさまは、ささやかな歯の困りごとに対して、どうされていますでしょうか。
今はインターネットが充実しているので、検索して情報を得るというのがもっとも多い対応策かもしれません。
しかし、それでも問題が解決しないような場合や、どうしたらいいかわからないというケースがあるのではないでしょうか。
私も歯科医師のひとりとして、診療室以外で一般の方とお話ししていても、口に関するちょっとしたトラブルの相談を受けることがよくあります。ご本人のこともありますし、ご家族のことでちょっと聞いてほしいのですがという場合もあります。
このように、ちょっとした歯科の困りごとは、どうしたらいいかわからずにそのままになってしまうことも多いように思います。たとえば歯周病の有病率は成人の80%くらいとされているものの、受診率はそれよりかなり低いということからもうかがえます。
このような場合、歯科医院を受診いただき歯科医師に相談していただくのがもちろんいちばんです。しかし、なにかと忙しい現代、そこまで大きなことではないかもしれないと考えて、そのままになってしまうケースもあるのではないかと思われます。
気をつけなければいけないのは、歯科の病気はゆっくり進むものが多いという点です。
たとえば初期のむし歯では、特に症状がない場合の方が多いといえます。歯周病も、重度に進行しないとあきらかな症状は出ません。それ以外にも、膿がたまっているけれどもそれほど痛みはないとか、痛むときもあるけれどほとんどの時間は痛くないというケースもあります。
しかし、少しでも気になるというタイミングが、検査を受けるいい機会です。
歯科医院で診てもらい、特に問題がなければそれに越したことはありません。また、具体的な問題がなかったとしても、歯科疾患を予防するための定期管理は重要です。
歯科医師として診療室で患者さんを拝見すると、もっと早く歯科を受診してくれれば他の手段もあったかもしれない、と感じることがあります。
歯科に限りませんが、今は予防がさらに重要度を増している時代です。
ちょっとした歯科の困りごとに際しては、遠慮なく、歯科医院を訪れていただくことが望まれます。この記事がそのあと押しになれば幸いです。
神奈川歯科大学 青山典生