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IB(国際バカロレア)を教えて感じた、高校からIBで学ぶ前に知っておいた方が良い3点
国際バカロレアプログラムは1962年に誕生した後、現在まで進化し続けてきました。
その考え方に影響を与えたとされているのは、以下の4人の教育者たちです。
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IBは、以下の図に示された従来型の教育ではなく、革新型(Progresive)の教育です。
それは、「生徒中心」あり、「教科横断型」あり、「スキルバンドでの評価」であり、「暗記型とは対をなす」教育であったと、IBを教えた経験から感じています。
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偉大な教育者の思想に影響を受け進化し続けてきた教育プログラムの中からデメリットを見つけるだけの力が、正直、今の私にはありません。(もっと勉強して否定できるくらいになりたいと思っています。)
なので、プログラムのデメリットというよりかは、プログラムの性格上、IB(高校生向けのディプロマプログラム)を選択する前に「知っておいた方が良い点」を、お伝えできればと思います。(あくまで、個人的な意見です。)
知っておいた方が良い点1 忙しい
IB生は忙しいです。
それは、飽くなき探究には終わりがないことを意味する部分もありますが、そもそも探求する分量とこなさないといけない課題が多いです。
ところで皆様、以下の引用が意味するところは何と思われますか?
* 1条校が国際バカロレア認定校になるに当たっての留意事項
学校教育法第1条で規定されている学校が国際バカロレアの認定校になるためには、学校教育法等関係法令と国際バカロレア機構の定める教育課程の双方を満たす必要があります
双方を満たす必要があるというのは、日本の学習指導要領が定める卒業に必要な科目も、IB科目も、両方単位を取る必要があるということです。
つまり、いわゆる日本のIB校では、IB科目に加えて、「体育」や「保健」、「家庭科」なども履修していく必要があるということです。
なので、世界に3,600校を越えるとされるIBDP校ですが、その中でも日本語DPを受けている生徒は取得単位数が多いのではと推測しています。
そこに部活までやると、、もっと忙しくなると思われます。
知っておいた方が良い点2 向き不向き
IBにも筆記試験があります。IB生物で言うと、最終成績の80 %が筆記試験の結果です。日本の高校生物ほどではないですが、覚えないといけない・理解しないといけない分量は一定レベル確実にあります。
IBは、いわゆる従来型の勉強+α(思考力、創造力、探求力)が必要なプログラムだと思っています。
先ほど従来型と比較してお話ししましたが、従来型を否定しているわけではありません。暗記する事、膨大な知識を元に難解な問題を解くことが得意な人もいます。
この+α(思考力、創造力、探求力)に興味があるか、やってみたいか、伸ばしていきたいかが、IBを選択するポイントになるのではないでしょうか。
知っておいた方が良い点3 IBディプロマ(資格証書)取得できなかった場合
IBは世界でもハイレベルなプログラムとして知られています。
IBディプロマ(資格証書)が授与されるには、最終評価45点の内、24点を取得する必要があります。
※実は、IBディプロマ(資格証書)を授与されるには他にも条件があり、以下のリンクの第 13 条:IBディプロマの授与から確認できます。ご要望があれば、記事にまとめようと思いますのでお知らせください。
例えば、北海道大学の国際バカロレア入試の出願要件を見てみると、以下のように記載があります。
a.国際バカロレア(IB)資格証書(DP フルディプロマ)の写し及び最終試験の成績評価証 明書を提出できる者(令和7(2025)年1月に資格を取得見込みの者は、所属する高等学校 等の長が発行する最終成績の予測スコアの証明書を提出すること。出願時に IB 資格を取 得見込みでない者は出願できない。)
つまり、IBディプロマ(資格証書)を授与されてない(or される見込みがない)と、受験できないと言う事です。
国際バカロレア入試を導入している大学のほとんどは、同等の点数かそれ以上の点数を出願資格に定めています。
では、IBディプロマ(資格証書)を取得できなかった場合、どのような選択肢になるのでしょうか
1つ目は、一般入試で受験する方法です。
IBを通して培った語学力、思考力等を活かして、筆記試験や面接試験を受けていくことになるでしょう。
ただ、IBのカリキュラムは共通試験には対応していないことを念頭に置いて、勝負できるところで受験する必要があります。
2つ目は、再テストを受け、来年に再度受験する方法です。
いわゆる、(私も経験した)「浪人」です。
参照:https://www.ibo.org/programmes/diploma-programme/assessment-and-exams/retaking-examinations/
高校を卒業してしまうと、元の学舎には戻ることができませんので、
IBコースに対応したところとなると、オンラインで家庭教師をつけ勉強していくことなどが想定されると思います。
知っておいた方が良い3点、いかがだったでしょうか。
IB(高校生レベルのDP)を選択するか悩む頃には、お子様はすでに15歳。大人に近付いている頃だと思います。
IBは昨今のトレンドのように思いますか、お子様とよく話し合われ、IBに進むかご検討されると良いのではと思います。
次回は、IB校を選ぶ上で確認するポイントについてお伝えできればと思います。
「こんなことを記事にして欲しい!」など、コメント・ご要望もお待ちしております。引き継ぎよろしくお願いいたします。
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