タイムマシン(小説:31)
「もしタイムマシンがあるなら、未来の人がこの時代に来てるはずじゃないか?」
下校中、唐突にトモヤはヒロに疑問を投げかけた。トモヤはよくこういう種の話をする。思考実験とかパラドックスとか宇宙の起源とか。ヒロもそういった話は嫌いではない。とりあえず思ったことを口に出す。
「まぁ、そうとも考えられるな。ただ、この時代に来てないからいない、とも言えないと思うけど。それに既に来てるけど隠されてる可能性だってあるんじゃない」
「確かに隠されてる可能性はあるな、UFOとかも本当は接触