純金積立を10年間やってみた結果
長期投資をしていると、純金積立という言葉を聞いたこと人もいるだろう。株ではなく、純金を毎月定額で少しづつ買っていくのだ。私は気づけば、10年間も純金積立をしていた。
はじめたきっかけや、積立途中、結果などを書いていきたい。
はじめたきっかけ
10年前なので、正直記憶が曖昧だ。確かある程度(500万円ぐらい?)資産が貯まってきて、リスク分散のために、純金積立をはじめたのがきっかけだったように思う。
今思えば、500万円で分散というのも可愛らしいが。最初は切りが良いところで、毎月1万円を積み立てていたように記憶している。
田中貴金属を選んだのは、知名度と当時クオカードか何かがもらえるキャンペーンをやっていたからだと思う。
積立途中
最初の頃は、値動きを追っていた。しかし株と違って、値動きがゆるやかでひどく退屈だった。そのうち、見るのも面倒になり放置。銀行の引き落とし明細を見ると、引かれているのを確認していたが、ログインすら面倒な始末。
月日は流れ、TVなどで純金価格が高騰していることを知る。当然高値なのだから、損はしていないぐらいに思って、久しぶりにログインして、どのくらいの利益か計算してみた。思ったより儲かっていないことがわかった。
手数料が重くのしかかって、利益を圧迫している。純金積立は利ざやを取るものではなく、守りの投資であることを実感した。それでも異常な高値と判断したので、一旦すべて売却して利益を確定させた。
正直、もうやめようかと思ったが、解約が面倒で積立休止しても口座管理料がかかる。なので、最低積立額の1,000円を積み立てることにした。
結果
そして現在に至る。1,000円の積立なので、金額的には積立評価額10万円以下で、すっかり忘れているレベル。あらためて今計算し直したら、投資に対して評価額は140%だった。意外にすごい。
10年前と比較して、さらに余裕ができたので、積立額を1,000円から増やしてもいいかもしれない。ただあくまで、守りの投資という性質はかわらないので、大きく資産を増やすことはできない。逆に大きく下がることもない。
これからも死ぬまで(は言いすぎだけど)、放置するつもりだ。純金積立をオススメするかと聞かれれば、オススメはしない。もっと手数料が安くて、積立できる投資商品はいくらでもあるからだ。
それに少ない資金では、純金積立より株のほうがリターンが見込める。数千万円の資産があり、もう攻める必要がなく、減らしたくないポートフォリオを組み込みたいという話なら、ありかもしれない。
最後に
米国株ETFへの積立がブームだ。今年は年初来で大きく下がっている。積立投資の本質は今回の純金積立のように長期である。心理的に負担となっているのであれば、それは積立額が多すぎるということだ。忘れるぐらいの金額で積立をすれば、いつかはプラスに成る時が来るだろう。
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