FIREの真実：ほとんどの人が見逃している現実

FIRE（Financial Independence, Retire Early）は夢のようなライフスタイルだが、実際には多くの人にとって達成が難しい目標である。1億円の資産を築くことが必要だと言われるが、これは現実的に可能なのだろうか？この記事では、若者から中年まで、各世代がFIREについて抱える現実と課題を深掘りし、その可能性を探る。完全なFIREを目指す前に、知っておくべき重要なポイントを紹介する。

アッパーマス層になりFIREについて改めて考えた

最近、アッパーマス層となり、改めてFIRE（Financial Independence, Retire Early）について考え直してみた。FIREは経済的自立を達成し、早期にリタイアすることを目指すライフスタイルである。しかし、現実的に考えると、ほとんどの人にとってFIREは非常に難しい目標だ。

完全にFIREするには1億円必要だが現実的ではない

完全にFIREするためには、少なくとも1億円程度の資産が必要だと言われている。この金額を達成するのは、多くの人にとって非常に困難である。特に、収入が限られている一般のサラリーマンや家計に余裕のない家庭にとっては、夢のまた夢だ。仮にこの1億円を持っていたとしても、将来の不確定要素を考えると、本当にFIREできるのかは疑問である。

若者の楽観的なFIREプラン

若者は比較的少額の資産、例えば1000万円程度でもFIREを達成できると考えることが多い。彼らは現在の株式市場の相場が続くと楽観視し、リスクをあまり考慮しない。しかし、このような楽観的なプランには根拠がなく、現実的には非常に危険だ。市場の変動や予期しない支出など、様々な要因が彼らのプランを脅かす可能性がある。

中年以降の現実的なFIREプラン

一方で、中年以降、特に55歳以降の人々にとっては、FIREはより現実的な目標となる。彼らは老後までの道のりが見えており、資産形成の計画も具体的である。さらに、年金や退職金などの支援も見込めるため、FIREを達成するための土台が整っている場合が多い。

30代・40代のFIREへの憧れと現実

30代や40代の人々はFIREに強い憧れを抱くが、実際には老後までの時間が長く、その間に必要な生活費や医療費などの支出を考えると、完全なFIREは難しい。これらの世代が現実的に目指すべきは、サイドFIREやバリスタFIREである。つまり、一部の収入を得ながら、フルタイムの労働を避けるライフスタイルだ。

私の考え：1億円あってもFIREは難しい

私自身、仮に1億円の資産を持っていたとしても、完全なFIREは難しいと感じている。資産が増えると、それに伴うリスクや不確実性も増すからだ。株式市場の変動や予期しない大きな支出は、FIREを達成するための大きな障害となる。

結論：多くの人にとってFIREは現実的ではない

結論として、多くの人にとって完全なFIREは非常に難しい目標である。若者も含め、現実的にはサイドFIREやバリスタFIREという選択肢が主流となるだろう。これらの選択肢は、部分的な労働を続けながらも、自分のライフスタイルをコントロールできる点で魅力的であり、多くの人にとって現実的な目標となる。新NISAだろうが、インデックス投資だろうが、何らかの形で老後まで労働が必要である。これを認識しておくのがとても重要だ。