あなたは津波を待つのか？リスクを過小評価する人たちの末路

2025年1月8日 19:41

リスクを見過ごしていないか？年収や貯蓄が中央値以下でも、以上でも、将来の資金不足が現実になる可能性が高い。

リスクに気づかない「普通の人たち」

多くの人が、自分の老後が大丈夫かどうかを真剣に考えていない。「年収や貯蓄が中央値以下の人は老後も働き続ける必要がある」という現実に直面しているにもかかわらず、どこかで「なんとかなる」と思っている。だが、実際には中央値より上でさえも、安泰とはいえない。

新NISAが始まり、多くの人が少額の積立投資をスタートしている。しかし、「月に数万円」「40代からスタート」というペースで老後資金が十分になる保証はない。それでも多くの人は、リスクを過小評価しているため、現実から目をそらしている。

なぜこんな状況になっているのだろうか。それは本人がリスクを過小評価しているからだ。ネットを使えばいくらでも情報を収集できる時代に、情報を得る努力を怠っている。例えば「老後大丈夫か？」と検索すれば、リスクを意識させる記事がいくつも見つかる。しかし、多くの人はこの問いそのものにたどり着いていない。

金融系のニュースで「月に1万円でも50代からでも間に合う」といった楽観的な話がたまに流れるが、それは何に間に合うのだろうか。ほんの少しの余裕ができるだけで、快適な老後を送れるわけではない。

現在、年収や貯蓄が平均以下の人たちが、YouTubeを見たりゲームをしたりして過ごす時間を優先している場合、それは昭和の行動パターンと何ら変わらない。しかし、現代はそうした過ごし方では老後の不安を解消できない時代になっている。

まるで「津波がすぐそこに迫っているのに逃げない人」のようだ。その場に留まり続ける理由を本人たちに聞けば「大丈夫」「まだ間に合う」と答えるだろう。しかし、はたから見れば、それがどれだけ危険な状況かは明白だ。

この話を読んでいるあなたも、もしかしたら同じ状況にいるかもしれない。自分だけは大丈夫だと信じて、現実を直視せずに過ごしていないだろうか。老後資金の不足や生活の困難さは、他人事ではない。むしろ、行動を起こさない人ほど、そのリスクに飲み込まれる可能性が高い。

今一度、自分の年収や貯蓄、投資状況を見直してほしい。そして、何がリスクで、どのように対処すべきかを考えることが大切だ。リスクを過小評価する癖を改めなければ、未来の自分を追い詰めることになる。

リスクを意識して行動することは、現代社会において最も重要なスキルの一つである。津波が来る前に行動を起こせるかどうかが、未来の人生を大きく左右する。何もせず待つのではなく、今からできることを始めよう。それが、あなたの未来を守る第一歩になるのだ。