見出し画像

年金だけで苦しい?それは「知らないだけ」かもしれない

年金だけでは生活が苦しいと嘆く人は多い。しかし、よく見てみると、その生活は昭和時代と変わらない消費スタイルのままだ。節約をしているつもりでも、本当の意味での節約ではない。知らないがゆえに損をしている現実を考えてみよう。


年金だけで生活が苦しいという現実

ニュースやSNSを見ていると、「年金だけでは生活が苦しい」という声がよく聞こえてくる。確かに、物価は上がり、税負担も増え、年金だけで豊かな生活を送るのは難しいかもしれない。しかし、その生活が本当に「必要な支出」だけで構成されているのかを考えたことがあるだろうか?

「節約しているのに生活が苦しい」と言う人ほど、実は無意識のうちにお金を無駄にしているケースが多い。本当に削るべきところは削らず、昭和時代のままの消費スタイルを続けているからだ。

節約しているつもりが、実は浪費

節約とは「ムダな支出を抑え、同じ価値をより少ないお金で得ること」だ。しかし、多くの年金受給者の「節約」は単なる我慢か、間違った方向に向かっていることが多い。

例えば、スーパーに行く行為自体は節約ではない。多くの高齢者は「スーパーなら安い」と思っているが、実際には「近所にあるから行っている」「品揃えが多いから行っている」というだけの理由で選んでいるケースがほとんどだ。特売品や値引き商品を狙って買うのではなく、店内で目についたものをカゴに入れ、何も考えずにレジへ向かう。これでは節約にならない。

現金払い=損をしている現実

驚くことに、いまだに現金払いを続ける人が多い。特に年金受給者は「現金こそ安心」と思い込んでいる。しかし、現金払いは明確に損をしている。

クレジットカードやキャッシュレス決済を使えば、最低でも0.5%〜1%の還元が受けられる。年間100万円の買い物をするとして、1%の還元なら1万円の節約になる。これを知らずに現金払いを続けるのは、ただの機会損失だ。

また、スーパーのレジで現金を出すことで、後ろに並ぶ人の時間を奪っていることにも気づいていない。時間もコストの一部であり、社会全体の効率を下げる行為でもあるのだ。

比較検討をしない=高いものを買い続ける

年金生活者は、買い物をする際に「比較検討をする」という発想が乏しい。インターネットを使えば、価格を比較し、安く買える手段はいくらでもある。しかし、彼らは「ネットで買うのは怖い」「手に取って買いたい」と考え、結果的に高いものを買い続けている。

例えば、同じ日用品でもドラッグストア、ネット通販、スーパーで価格が異なる。それを調べずに「いつもの店」で買うのは、間違いなく損をしている行為だ。

投資なんて論外、ずっと昭和のまま

節約やキャッシュレス決済すら活用できない人が、投資の土俵に上がれるはずがない。「投資は怖い」「損をする」と決めつけ、銀行にお金を預けたままインフレで実質的に目減りさせている。

一方で、若い世代の一部にも現金払いを続ける人が多く、マネーリテラシーの格差はますます広がっている。情報を得る努力をしなければ、ただ時代に取り残されていくだけだ。

「知らない」は罪ではないが、知ろうとしないのは損

情報不足は罪ではない。しかし、情報を知ろうとしないのは、確実に損をする行為だ。年金生活者に限らず、すべての人が少しでも知識を身につけることで、生活は改善できる。

少しの工夫で生活の質を上げられるのに、「知らないからできない」と言い訳をしているのはもったいない。年金受給者こそ、時代に合わせたマネーリテラシーを身につけるべきなのだ。

いいなと思ったら応援しよう!