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資産はいつから使い始めるべきか?人生の後半戦を豊かに過ごすための年齢別戦略

DIE WITH ZEROの理念に基づくと、何歳から資産を取り崩すかが重要なテーマである。70歳は遅いと考え、60歳、あるいは55歳からの取り崩しを提案する理由とは?


DIE WITH ZEROを意識して資産を取り崩す年齢

「DIE WITH ZERO」という考え方は、人生の最後までに資産を使い切ることを目指すものであり、健康なうちに資産を活用して人生を豊かにしようとするものだ。多くの記事では、70歳を目安に資産を取り崩し始めるとされているが、果たしてこれは適切なのだろうか。私自身は70歳からでは遅いと感じており、健康寿命が終わる前に資産を使い切る方が充実した人生を送れると考えている。

70歳は遅すぎる理由:健康寿命の限界

平均寿命と健康寿命を比較すると、多くの人が70歳前後で健康寿命を迎えると言われている。実際、私の両親も70歳を過ぎたあたりから体力の衰えを感じ始め、外出や新しい経験を楽しむ機会が急減した。もちろん70歳からでもできることはあるが、資産を十分に活用するには、もっと早い年齢から取り崩しを始めるべきではないだろうか。

資産の取り崩しは60歳からが理想的か

健康寿命の観点から考えると、60歳から10年間を資産取り崩しのメイン期間とし、活動的な60代を十分に楽しむのが理想的だと感じる。60代はまだ体力があり、多くの新しいことに挑戦できる年代である。旅行、趣味、健康増進、家族との時間といった人生の楽しみ方は多岐にわたるが、これらには当然費用がかかる。この時期に資産を取り崩し、豊かな経験を積むことで、70代以降をよりゆったりと、そして満足感をもって過ごすことができるのではないか。

もしも70歳で資産が少なくなってしまったとしても

仮に70歳の時点で資産が少なくなり、節約が求められる状況に陥ったとしても、大きな問題にはならないだろう。70代以降は体力的にも行動範囲が狭まり、必然的に支出も減る傾向があるからだ。何より、健康に不安が出てきた段階では、生活の質を大きく変えなくても、静かな日々を送ることに喜びを感じるようになるかもしれない。資産を惜しむよりも、人生の元気な時期に使い切るという決断も一つの選択肢ではないだろうか。

私の場合:55歳からの取り崩しも視野に入れる

さらに、私自身は60歳からでも遅く、55歳から資産を取り崩していってもいいと考えている。55歳からならば、まだ新しいことに挑戦する意欲も体力もあるだろう。このタイミングで始めることで、60代の間に新たな経験や人との交流、スキルの向上といった資産を残せる。経済的な安心感を得るためには、事前に新NISAで1800万円の枠を埋め、S&P500の安定成長を前提として取り崩し計画を立てるのが理想的だ。

若い頃から計画的に資産形成と取り崩しの準備を

資産を計画的に取り崩していくためには、若い頃から準備を始めることが不可欠だ。特に日本の老後制度は年々厳しくなっており、将来の年金の不安もある。60歳から資産を取り崩すためには、安定したポートフォリオの運用や資産形成を早期に行い、資産が成長する仕組みを構築しておく必要がある。また、税制面でもメリットのある新NISA制度を活用し、資産が増える仕組みをうまく活用することが、豊かな老後を迎えるためのポイントとなる。

終わりに:人生の後半を充実させるための準備

DIE WITH ZEROを目指すなら、資産の取り崩し年齢は早めに設定し、健康で活動的なうちに人生を楽しむことが重要だ。60歳からの取り崩しでも遅く感じるなら、55歳から始めても構わない。人生のピークを過ぎてから後悔しないために、いまから取り崩し計画を立て、経験に資産を使う選択をしてはいかがだろうか。

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