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インドは有望な投資先か

インドのiPhoneパーツ工場で50%が不良品だそうだ。iPhoneではなく、iPhoneのパーツである。勝手な想像だが、そこまで複雑な組み立てを必要としないと思われる。それなのに50%が不良品。インドは成長中で、人口も若いから投資先妙味があるというのは、信じないほうがいいかもしれない。

インドのカースト制度

インドのカースト制度は、古代から続く社会的階層制度であり、人々を厳格な社会的階層に分けている。カースト制度には、職業や地位、結婚相手などにおいて厳密な規定が存在し、上位カーストと下位カーストの間には厳しい差別が存在する。カースト制度は、古代インド社会において職業や地位に基づく社会的階層制度として形成された。最上位には、僧侶や支配者のカーストがあり、その下には商人や農民などが位置づけられていた。下位カーストには、鉄工、革工、清掃業者などが含まれており、彼らは差別的な待遇を受けることが多かったとされている。現在のインドでは、カースト制度は法的には廃止されているが、社会的には根強く残っている。政府は、カーストに基づく差別を禁止する法律を制定し、教育や雇用においてカーストに関するポジティブ・アクションをとるなどの政策を実施しているが、実際の社会においては、カーストによる差別が依然として存在していまる。例えば、上位カーストの人々が、政治や経済などで支配的な地位に就くことが多く、下位カーストの人々が貧困や社会的排除に苦しんでいる現状がある。一方で、近年、インド社会においては、カースト制度に対する批判が高まっている。特に若年層においては、カーストに基づく差別を拒否し、平等な社会を求める動きが盛んになっている。また、インターネットやSNSを通じて、カーストに関する情報が広く共有されるようになり、カースト制度に対する社会的な意識が高まっている。

下位カーストの働き方

インドの社会には、カースト制度と呼ばれる階層的な社会秩序が存在している。この制度により、下位カーストに属する人々は社会的に差別され、働き方にも影響を受けることがある。カースト制度において、下位カーストに属する人々は、職業的に限定されることがある。例えば、清掃業や革なめしのような汚れた仕事を行うことが多く、これらの仕事に就くことが強制されることもある。また、上位カーストの人々からは差別や蔑視を受けることがあるため、社会的地位や教育を受ける機会が制限されることがある。これにより、下位カーストに属する人々は、就業機会が限定され、賃金が低い仕事に就くことが多くなる。また、就業中にも差別や不平等な扱いを受けることがあるため、ストレスや不安が増大することがある。さらに、下位カースト出身の人々は、職場での人間関係においても上位カースト出身者との壁を感じることがあるため、職場において孤立することがある。生まれながらにして下位カーストであるならば、下位カーストを抜けることができないというのであれば、仕事に対するモチベーションも保てないだろう。まさに食うためだけに働くことになる。昇給・昇格がない世界であるならば、頑張って品質の良いものを仕上げようという姿勢が生まれないのも納得できる。かといって、上位カーストが良い仕事をするかというとそれも疑問だ。美味しいとこだけとっていくのではないだろうか。中抜きして下位カーストへ流すというやつだ。

スズキやダイキンのインド工場

スズキのインド工場

スズキは、インドの自動車市場で高いシェアを持ち、インド国内での生産体制を整えている。スズキのインド工場は、グジャラート州のメハマナにあり、2007年に操業を開始。スズキの「アルト」や「バレーノ」などの車両を生産しており、2020年には生産台数が100万台を突破。グジャラート州に第二の工場を建設中であり、2021年には操業を開始する予定だ。

ダイキンのインド工場

ダイキンは、世界的な空調メーカーであり、インドにも多数の工場を持っている。同社の主要なインド工場は、ラジャスターン州のネームラナガルにあり、2006年に操業を開始。同工場では、エアコンや空気清浄機などの家庭用製品を生産しており、2019年には、同社のインドにおける年間売上高の2割以上を占める生産能力を持っている。2019年にはインドに新たな工場を建設する計画を発表しており、2023年に操業を開始する予定だ。

スズキやダイキンはインド工場があり、うまくいっているようだ。もしかしたら、iPhoneのパーツ組み立ての難易度が高かったのかもしれない。これからもインドを投資先として頭の片隅においておこうと思う。

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