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若者は金融より経験へ投資すべき理由

新NISAで20代から投資を始める人が多いようだ。お金がないうちは経験に投資したほうがいいと思う理由。


数千円数万円では変わらない

新NISAは長期積み立て分散で、インデックス投資が王道とされている。正直なところ、数年程度の、数千円数万円程度では、ほとんど効果を感じない。シミュレーションをするとよくわかる。5%程度のリターンなのに、数千円数万円を投資したところで、ということになる。

それに、数千円数万円程度ならばいくらでもあとから巻き返すことができる。実際私の資産の原資は、30代から築き上げたものだ。それが投資により、同年代平均以上の資産になっている。

若者ならではの経験に投資する

経験に投資すべきと書いたが、高級なものを選べばいいというわけではない。むしろ逆だ、安くてたくさんの経験を積んだほうがいいと考える。なぜなら、安い経験は若者しか満足できないからだ。

旅行、食事、趣味娯楽・・・金をかければグレードアップする。だが若者であれば、金をかけなくてもある程度は満足できるはずだ。誰でも初心者なのだから、いきなり大金を使わずとも楽しめる環境は整っているはずだ。

これが年を取ると、金額で足切りするようになる。もしかしたら私だけかもしれないが、居酒屋を選ぶときに、グルメサイトなどで5000円「以上」という条件で探すのだ。

なぜなら3000円〜4000円ではもう満足できないからだ。料理はいいとして、雰囲気や客層を重視したい。それに失敗したくないというのもある。ハズレたらまた他のところに行けばいいや、とはならないのである。

相手のスケジュールもその時の気分や健康状態もいいときというのは、そんなに多くない。なので、ハズしたくないという気持ちが働く。若者は若者らしく、リーズナブルな娯楽を愉しめばいいと思う。

30代中盤から本気出す

さて、若者は安く愉しめばいいと決して下に見ているわけではない。きちんとした戦略がある。20代〜30代前半ぐらいまでは、安い娯楽で満足できるし、周りもそうだろう。

だが、30代中盤以降になると、高級志向が周りから出始める。オトナのなんとか〜とやらだ。今まで安く楽しめた経験があるのだから、辛くない程度にそのまま愉しめばいい。

30代中盤以降になれば、収入も増える。周りはちょっと贅沢なものに散在するだろう。だが真似をする必要がない。その分、投資に回せばいいのだ。これで30代中盤以降から投資しても十分に間に合う戦略だ。安い娯楽で満足できるというスキルは、一生物なので、以後は資産は減ることなく増え続ける。

40代後半からオトナのなんとやら

そんなこんなで、40代後半にもなるとそこそこ資産が増えてくる。さすがに安い娯楽ではキツイ年齢になるだろう。そのときに初めて、高級志向に向けばいい。30代中盤以降で周りが散財していた高級志向は、実はそれほど高級でないことにも気づくだろう。あのときの我慢が複利となって返ってくる瞬間だ。

また自身が楽しまなくてもいい。若者に奢ればいいのだ。そもそも安い娯楽体質が染み付いているのでこっちのほうが、心地いいかもしれない。身の丈にあった消費をしつつ、若者に奢るおじさんはきっと好印象になるだろう。

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