FIRE後の生活を想像してみた
私は先月長期休暇を取った。FIREとは少し違うが、仕事をしない状態というのは共通している。もしFIREであったらという気持ちを書きたい。
資産が安定している間は問題ない
FIREの前提として、4%ルールがある。資産の4%を取り崩して生活をしていれば、資産は減らないというものだ。だが、資産というのは現金意外であれば日々変動がある。
不動産はあまり変動がないが、株や為替は日々値動きがある。これが毎日安定していれば言うことはないのだが、永遠に続くわけがない。
なんとかショックは起こり得るし、逆になんとかバブルも起こるのだ。
もし私が若ければ、今の状態(資産が安定していいる)が永遠と続くか、もしくは右肩上がりであると楽観的に考えていたことだろう。
だが歳を重ね若いときの失敗も経験しているので、そうならないことは想定している。
資産運用がうまくいかないことを想定すると、それをケアする方法はより多くの資産を持つか、固定収入を持つことが必要だ。
より多く、例えば5000万とか1億とかだ。それだけあればなんとかなりそうというか、投資しないで貯金の切り崩しでOKである。(5000万では足りないが)
それが難しければ、やはり10万前後でも何かしら働いて収入を得ることで、安心感が生まれるだろう。
孤立とコミュニティでの立場
独身者がFIREをすると組織から外れ、孤独を感じることが多いだろう。
最初は、自由な時間で好きなことができるが、必ず飽きる。
今はSNSなどで発信することでなんとか人とつながることができるが、やはりネット越しであり、明日切れてもなんら不思議ではない関係だ。
そうなるとリアルでなんらかのコミュニティーに属することが望ましい。趣味を通じてつながろうと思えばいくらでも可能だろう。
だが「どんな仕事してるんですか?」という質問に答えることができない。
FIREなんて言葉は知らないし、知っていても良しとしないのが日本の文化だ。結局「無職」というレッテルを貼られるか、そうでなくても「金持ち」というレッテルを貼られる。
今の時代に金持ちは危険だし、金持ちを嫌う傾向も多い。
なのでコミュニティーでもおそらく、存分に楽しむことはできないだろう。誤魔化したところで「素性を知らない人」と仲良くなろうとはなかなか思えない。
日々同じことの繰り返し
日々同じことの繰り返しで人生を消費しそうな危機感をすでに感じた。趣味を楽しむことはできるのだが、毎日やるわけでもない。
だんだんと曜日感覚がなくなり、働いていた頃の貴重な5分ですら無駄に消費し続ける毎日がやってくる。
FIREのご褒美といえばそれまでだが、果たしてそれでいいのかという疑問がある。
人はだれかと話すことで自分を評価し、安心したり不足していたら努力して補おうとするものだと思っている。
なので他人と関わらないのであれば、自分の評価を見積もれない。
引きこもりをしていたら、何もできない大人ができあがるというのと同じだ。
なのでやはり、変化するきっかけは必要で、それはおそらく一人では難しいし、誰かからの評価が得られない。
有名なインフルエンサーになれば、この限りではないがそういう人はごく一部だろう。
なので働きたいときに短時間で集中して成果がでる仕事をこなすのが、私はもっともいいことだと思っている。
そもそも8時間働いても、集中して4時間でもおそらくそれほど結果は変わらない。