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コーストFIREを達成してからの消費生活―使っても減らない資産の不思議

コーストFIREを達成した後、消費生活にシフトしてみたが、その結果はどうだったのか?老後資金を心配せずに消費を楽しむという感覚は、実際にやってみるとどのようなものなのか。資産が減らない不思議な感覚と共に、そのリアルな体験を共有したい。


コーストFIREとは何か?

コーストFIREとは、経済的自立を達成しつつ、現役時代の労働を減らして自由な時間を増やすライフスタイルを指す。一般的には、老後に必要な資金を事前に蓄え、残りの期間を少ない収入でも支出を補える状態にすることで、安心して働き続けることができる。しかし、私の場合、既に老後資金が完全に確保されているため、今後の貯蓄や資産運用の必要がなく、安心して生活することができる。この状態に到達するまでには、長年の節約や投資が必要であったが、今ではその努力が報われ、経済的な不安から解放された状態にいる。

消費への舵取りとその不安

コーストFIREを達成したとはいえ、長年の節約生活からいきなり消費生活にシフトするのは簡単ではなかった。最初は、給料全額を使っても本当に大丈夫なのかという不安が常につきまとっていた。特に、投資によって資産を増やすことに長い間慣れていたため、いざ使うとなると「これで本当に良いのか?」という疑念が湧いてくる。消費に対する心理的なハードルが高かったのだ。

しかし、実際に数ヶ月間、消費に舵を切ってみた結果、意外なほど資産は減らなかった。むしろ、株価が一時的に下落した時期を乗り越えても、資産は元に戻り、むしろ増える傾向さえ見られた。この経験を通じて、ようやく「使っても減らない資産」という状態を実感できるようになった。これは、まさにコーストFIREの利点を最大限に享受している証と言えるだろう。

実際の消費生活

日々の生活において、消費を楽しむことに対する心の余裕ができたことは、大きな変化であった。具体的には、Suicaに常に1万円以上をチャージし、気軽に日用品や食事、娯楽などに使うことができる。この「気にせず使える」という感覚は、かつては考えられなかった贅沢である。以前は、毎月の支出を細かく管理し、無駄遣いをしないように努めていたが、今ではその必要がなくなった。もちろん、家計簿をつける習慣は続けているが、支出に対して過度に神経を使わなくなったことで、精神的にも楽になった。

特に、節約生活が染みついていた頃とは異なり、今では「使いすぎたかもしれない」という罪悪感がなくなり、また「もっと節約しなければ」という強迫観念も消えた。これによって、消費に対してよりリラックスした姿勢で向き合えるようになり、日々の生活がより充実したものになったと感じている。

コーストFIREの魅力

若い頃から投資をして思い出を作ることも素晴らしいが、私が選んだコーストFIREの道もまた、違った魅力を持っている。コーストFIREを達成した今、金を使っても総資産が減らないという感覚は非常に不思議であり、同時に非常に満足感を得られるものだ。これは、長年の努力が報われた証であり、ある意味で真の自由を手に入れた感覚でもある。

この状態に到達することで、経済的な不安から解放され、より自由な消費生活を楽しむことができるようになった。何かに制約されることなく、自分の好きなことにお金を使い、人生を豊かにすることができる。今後もこの生活スタイルを続けながら、新たな発見や経験を積み重ねていきたいと思っている。私のようにコーストFIREを目指す人々にも、この自由な生活の魅力を知ってもらいたいと考えている。


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