オランピアソワレ 時貞 感想 「かわいい顔してシナリオ激重ルートでした」
璃空ルートの次は時貞ルートをプレイしました。途中旅行を挟んでしまって記憶が曖昧な部分もあるのですが、どうぞご容赦くださいませ(^^;
天草四郎時貞(CV.上村裕翔さん)
正直、年下キャラや子犬系キャラはあまりタイプではなかったワタクシですが、思いのほか時貞ルート、楽しませていただきました!!というか璃空ルートよりもシナリオが重めで常にハラハラしながらプレイしていました。
璃空ルートのテーマの1つに「役目」がありましたが、時貞ルートも同様「役目」がテーマだったように思います。ただ、璃空の場合は「人から定められた役目から脱却すること」、時貞の場合は「自分の役目をひたすらに追い求めること」、なんだか同じ「役目」がテーマでも2人のルートは真逆だなと感じましたね。
時貞ルートのオランピアちゃん、なんだかとっても優しいお姉ちゃんでしたね。お姉さんというよりかはお姉ちゃんという言葉が似合う。
時貞は元々日本で宗教上の理由により迫害を受け、最後には反乱を起こし処刑されたという過去があります。(オランピアが本件について知るのは中盤あたりです。)本ルートでは、日本で何も成し遂げられずに処刑されてしまったと後悔している時貞に対して、さらに追い打ちをかけるのが時貞がマレビトであることのプレッシャー。
マレビトとは異世界から天供島に流れついた人を指します。慈眼大師や道摩大師もマレビトです。彼らは異世界から持ち込んだ知恵や力で天供島に大きな恩恵を与えますが、同じマレビトである時貞はまだ特にこれといって何も成し得ておらず、そのことがじわじわと時貞を追い詰めていきます。
もうこうして書いているだけで苦しいです。時貞ルートはまじで心ゴリゴリ削られますw
こういう背景もあって、時貞は自分が天供島に存在していてもいいのか、なんとか島原に帰ることはできないのかと悩むわけですね。緑の長から「オランピアと婚姻しなさい」と言われたのも、そんな時貞の様子を緑の長が心配してたからなのかなと今なら思います。
時貞ルートは序盤で時貞がオランピアに求婚します。このときはまだまだ時貞の幼さが感じとれますね。いきなり家に押し掛けて求婚とか普通しないですもんね(笑)
でもそのことがきっかけでオランピアと時貞はデートを重ねることになります。広場でクリームソーダを2人で仲良く食べている姿はとても微笑ましかったです。
最初こそぐいぐい来る時貞に対して戸惑いを隠せなかったオランピアですが、デート中に赤禍の災についてオランピアが時貞に打ち明けるシーンで時貞が「今までたった1人でがんばって来たんだね…」と大粒の涙を流しながら彼女のことをいたわるシーンがあるのですが、そのあたりからオランピアちゃんの心が時貞に向いてきたような気がします。
ほかにも明日葉が青のえらそうな公家に絡まれているときも、勇気を出して助けてあげたりと時貞の優しくて勇気ある人柄にオランピアは惹かれていくのです。
ただ、オランピアが時貞に惹かれるのと同時並行で時貞の頭には「自分はオランピアにふさわしくない」「自分はマレビトのまがい物だ」という超ネガティブな思考がよぎるようになります。さらに最近は疎遠になっていた柑南や薙草とも何やら怪しい会議をしている模様。
中盤からはオランピアの想いがなかなか時貞に届かずやきもきする場面が多いですね~。「もう別に誰がなんといおうとオランピアを守れる男になる!それでいいじゃん!」と私は思っていたんですけれども(笑)
中盤は海外の隠れ家でファーストキスをしたりカフェでロザリオ?クルスを時貞がオランピアにプレゼントするなどいい雰囲気ですが、その夜、時貞が屋敷に突然来訪してきたことによる事態は大きく動きます。
なんと、急に道摩に向かって刃を向け、道摩の殺害を図ります。しかし、時貞は道摩の気迫に押されて結局切り捨てることができず、屋敷をとび出します。なぜこのとき時貞が道摩に刃を向けたのかははっきりと描写されていませんが、おそらく柑南たちにそそのかされたのでしょう。
道摩に刃を向けた際に白の女たちを殺した云々と言っていたので、オランピアをだしに騙されたのかもしれません。オランピアは屋敷をとび出した時貞を放ってはおけず、探し回ります。
ここから分岐があり、badだとオランピアが晶の滝にいる時貞を見つけはするものの、同時に柑南や薙草にも見つかってしまいます。話を聞く限り今回の道摩殺害未遂事件の発端はやはり柑南や薙草にあったようでした。「やっぱりまがい物のマレビトだった」「まがいものは消えろ」などと2人にめちゃ暴言を吐かれてやけくそになった時貞は、ついに薙草を切りつけてしまします。
いよいよ処刑から逃れられなくなった時貞はオランピアと2人で毒を飲み、一艘の船に横たわって島原を目指します…これがbad1つ目です。
いやー、なんかただただ悲しいエンドでちょっと心がだいぶ折れました(笑)柑南と薙草が下衆すぎて何もいえませんわw
そして柑南と薙草自身もよく一緒につるんでいる割には、実は利用し合う仲なのかなと今回のエンドでは感じましたね。薙草が切られても柑南は全く動じないというか心配もなにもしていませんでした。とりあえず医療院には連れて行ってはいましたが。本当にこのエンドは暗黒エンドでしたね、はい。
1つ目のbadを回避すると、オランピアは滝ではなく海岸で時貞を見つけます。しかし時貞は入水自〇する一歩手前でした。
オランピアは必至に時貞に声をかけます
「なら私を愛して」「それが貴方の役目では不満?」「貴方はもう波に呑まれてはならない」
すると目の前に真っ白なイロハバナが流れてきます。これは以前オランピアが時貞を想いながら舞を舞ったときに海に流したイロハバナでした。やっと時貞に流れ着いたのです。
「これから二人きりで祝言を挙げましょう」
海岸の隠れ家にこもって祝言を挙げる二人。このシーンは時貞が自分の首の痣を初めてオランピアに見せるシーンでもあります。ちょっとワタクシこのあたり感動しっぱなしでしたね。
「この島で絶対に一番だといえることがある。たった…一つだけ」
「お姉さんを好きな気持ち」
時貞、やっと気づいてくれてよかった。
「貴方はこれからずっとこの島にいるのでしょう?焦ることはないわ、きっと何かは変えられる。いえ…私たちで変えていきましょう、一つずつ」
この場面で時貞とオランピアの心は一つになった感じはありましたね。
そしてみなさんもうお気づきかと思うんですが、オランピアソワレには1人2つbadがあるんですね。なんとこの感動的なシーンの後にもbadが待ち受けているんですね。怖すぎw
2つ目のbadは祝言を挙げた次の日に緑の長が急に吐血して倒れるところから始まります。その後、オランピアは黄泉に戻ってツクヨミに相談したりなんだりするのですが、突然刈稲から呼び止められます。(刈稲は色相が下の相手と恋仲になるという禁忌を犯してしまい、恋人は処刑、自身も黄泉落ちした過去があり、刈稲はどうしても地上に出て恋人に花をたむけたい、そしてその禁忌を軍に密告したであろう双子の弟、柑南とも一回会って話したいと思っていたという背景があります)
そんな刈稲がなんと「俺! 上に行けるみたいなんだ」とオランピアに声をかけてきたのです。はい、これはbadの香りがむんむんしますね(笑)
刈稲と別れて広場まで辻馬車に乗ったところ、その辻馬車は柑南の罠であり、なんと離れ島に連れていかれてしまいます。そこで柑南に変な薬を飲まされたオランピアと刈稲が×××してるというなんともやばいエンドに行きつくわけですね。
おそらく幻覚を見てしまう薬だと思うのですが、詳しくは描写されていません。ここのスチルめっちゃ好きなんですよww なんでこんなbadのスチルが好きなのか自分でもわからないんですけど、私もしかしたら柑南結構好きなのかも(おい)
でも結構クセになるキャラですよね、柑南🍊
2つ目のbadを回避すると、緑の長がなぜ倒れたのかをコトワリ本部で玄葉の口から聞くこととなります。どうやら緑の長は、誰かに毒物を飲まされたとのこと。ついに時貞はみんなに自分がしようとしたことを話します。
ちょっとこのあたりはわかりにくいんですが、どうやら柑南たちが緑の長に何かしら吹き込んでいたせいで温厚な緑の長が時貞を処刑するとか言い始め、一方時貞には道摩大師を殺害するよう柑南たちがそそのかし、仕舞いには緑の長を毒殺しようとした…という経緯があったそうです。(ちょっとわかりにくくてすみません)
時貞とオランピアはついに湯屋で事件の張本人である柑南を見つけます。が、すぐに銃を突き付けられ絶対絶命。しかも近くの桜には刈稲が横たわっている状態です。(大丈夫、生きてます)柑南は幼い頃から黄の刈稲との格差に打ちのめされ、剥に罹った際も橙というだけで治療は後回し。ほかにもいろいろな格差が彼を苦しめたのだろうと思います。まあ柑南はいわゆる自暴自棄ってやつですね。
それでこんな世界どうでもいいムーブを起こして、時貞とオランピアを殺害しようとします。
「僕は傲慢な人間なので、自分が幸せになれない世界なんて壊してしまいたいんですよ」
もう自分勝手すぎないか…w
まあ気持ちはわからんでもないけど、他責思考すぎるというかなんというか(笑)
いよいよ時貞かオランピアどちらかが打たれる絶対絶命のとき、なんとここでパリスが柑南に飛び掛かります。この一瞬の隙をついて時貞は柑南の目の前まで刀を近づけ、柑南は敗北を確信するわけです。
時貞は柑南に生きていてほしい、そして自分たちの婚姻を瓦版で盛大に祝ってほしい旨を伝えます。
「婚姻か…そのときは盛大に書いてやるよ『離婚が待たれる』ってね」
ワタクシこの柑南のセリフが大好きです。すごく柑南らしくて。
伊舎那天での一幕は、大師たちの会話に笑いました。道摩大師もなんだかんだいい人だと思います。結局時貞の道摩殺人未遂事件はお咎めなし、さらに緑の長になって緑を治めるように言い渡されます。
このとき慈眼大師から時貞は桃の種をもらいます。
「ことをなすために焦ってはならぬ。桃も決して一日では実をつけぬ」
「その桃と共にこの島に根付き、白の娘と健やかに暮らすとよい」
慈眼大師にここまで言ってもらったんだから時貞もオランピアも幸せにならなきゃね~~
新しい緑の長としてオランピアと一緒にがんばってほしいです。(ただ、このときに処刑の廃止について言うのはちょっと違うかな~と個人的には思いました💦)
時貞ルート、かなり楽しめました!!キャラクターのかわいさとはうって変わってシリアス強めのシナリオでしたが、常にハラハラドキドキな展開でおもしろかったです。柑南と緑の長とのやりとりや時貞の周辺人物とのやりとりが少し描写不足な感じもしましたけど、長さの関係でしょうかね。ちょっと脳内で補完するのが大変でした。
次は~~~ただの杉田さんにしか見えない玄葉!!
結構好きなキャラなのでワクワクしています😊
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?