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一緒に過ごしたいのはどんな人?

人と人との関係は、とても複雑で繊細です。
一緒にいるだけで、心が温かくなり、幸せを感じる人
もいれば、反対に、何度会ってもどうしても心がざわつく、心が苦しくなる人もいます。そんな経験があるのは、私だけではないでしょう。これまでにたくさんの人との出会いがありましたが、やはり、相性の良い人と、どんなに頑張っても相性がよくならない人がいます

学校や家庭で、「いろいろな人がいることを受け入れ、その人たちと仲良くしていくことが大切だ」と言われたこと、ありませんか?私もずっとその通りだと思って生きてきました。どんな人とでも、仲良くしなければならないと思いこんでいました。それが良い人間関係を築くための基本であり、誰とも対立せず、みんなと仲良くすることが「人としての正しい姿勢」だと信じてきました。

でも、実際には、すべての人と仲良くするのは簡単なことではありません。むしろ難しいことだと実感しています。どんなに努力しても、心が拒否してしまう人がいる。そういう人たちに対して無理に「仲良くしよう」と思えば思うほど、苦しくなってしまうことが何度もありました。いつの間にか、「私が悪いんだ。もっと努力しなきゃ」と自分を責めるような気持ちになっていました。

しかし、ある時、信頼している人が「無理をしてまで全ての人とうまくやっていく必要はないよ」と話しているのを聞いて、ハッとしました。もちろん、他人を無視したり、冷たく接したりするのは良くありませんが、必ずしも全員と深い関係を築く必要はないのです。人にはそれぞれ、相性や距離感があります。相性が合わない人と一定の距離を保つことに、罪悪感を持つ必要はなかったのです。

その人は「自分が心地よいと感じる環境で生きていいんだよ」とも言ってくれました。その言葉に救われた気がしました。無理に相性が合わない人と同じ空間で苦しみながら過ごすのではなく、自分が安心できる場所で、自分らしく生きることの大切さを教えてくれたのです。

それまで、私は自分で自分を縛りつけ過ぎていました。自分を縛りつけていたルールから解放し、心地よいと感じる環境に身を置いてもいいんだと思うことで、自身に対して少し優しくなれた気がします。以前は、「どうして私はこの人とうまく付き合えないんだろう?」と自分を責めることが多かったのですが、今では「それは仕方のないこと」と、少しだけ受け入れられるようになりました。そして、無理をせずに、自分が大切だと思う人たちと、ゆったりと豊かな時間を過ごしてもいいのだと思えるようになりました。

人付き合いにおいて大切なのは、自分自身を大切にすること。そして、その上で、相手を尊重し、無理をせずに程良い距離感を保つことだと、今では思っています。私が気を使いすぎて疲れてしまっては、そもそも良い関係を築くことは難しいですから。

世の中にはいろいろな人がいます。それぞれの個性があり、それぞれの価値観があります。その全てを受け入れるのは難しいことかもしれませんが、自分にとって大切な人たちと、自然体でいられる関係を築けたら、それが一番の幸せだと思います
無理をせず、心地よいと思える関係を、これからも大切にしていきたいと思っています。

大切な人とゆったり過ごす

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