奨学金の話
大学生になる時、奨学金を借りることになりました。高校で希望者に対して説明会が開かれ、クラスの友人も結構参加していたように思います。その中で何人が実際に借りたのかはわかりません。
第一志望は国公立大でしたが、滑り止めの私立に入る可能性もあったのでお金の心配があったんだと思います。父は私の大学在学中に定年退職を迎えるくらいの年齢だったし、母はパートだったので、潤沢な進学費用があるというわけでもなかったようです。
いざ申請するときに、父親の源泉徴収票が必要だったので、初めて収入を数字で知りました。当時の私は「結構もらってるじゃん奨学金借りる必要ある?」と思いましたが、今の私が見ると「あと数年で退職だから減額段階になってるのかな」と思う金額でした。大変失礼ですね。父は単身赴任を絶対に受け入れない人だったので、転勤を何度か断り出世コースを離脱したと聞いています。それでも塾とか行かせてもらってありがたいことです。
結局第一志望ではないものの国公立大に進学することになりましたが、申請したまま第二種の有利子の奨学金を借りることになりました。大学入学後も、毎年奨学金についての説明会がありましたが、ちゃんとお知らせを確認していないと見逃してしまうような感じで毎回ひやひやしてました。
大学時代は何個かバイトをして、貯金も少しは貯まっていたし借りるお金を少しでも減らしたいということで4年生になってすぐくらいに奨学金の振り込みは辞退しました。合わせて、返還開始は卒業後まで待ってもらうような申請もしました。
社会人になって、月々の返済額はそこまで大きな金額ではないものの地味に毎月効いていて、最初のボーナスで一部繰上げ返済をするくらい気になってました。とはいってもやはりある程度貯金額がないと安心して生活できないし、利子といってもかなり低率だし、ということで一部繰上げ返済は一度きりでした。
そして社会人5年目の終わりの3月に残りの金額を一括返済しました。破格の低利率なんだから月々返済しつつ資産運用に回せば利子分なんて余裕で回収できる、などの意見を見て「なるほど〜」と思ったりもしましたが、今後何があるかわからないしもし返せなくなったら申し訳ないので元気で余裕のあるうちに返しておこうと思いました。
繰上げ返済や一括返済について、良い悪いといったことは無いと思います。好みの問題ですね。目玉焼きに何かけるかみたいな。私はとりあえず返し終わってスッキリしたり気持ちが楽になったのでよかったなぁという感じです。
つい先日、機関保証料の一部返戻のお知らせが届いて、その振り込みをもって私の奨学生ライフは終了します。思ったより返ってくることがわかってうきうきしました。おいしいものでも食べちゃおうかな。
おつかれわたし!
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