見出し画像

普段は見れない写真集制作の流れ - 写真集を作る思考法 vol.2

今まで大小あわせ6冊の写真集を作ってきましたが、どのような流れで写真集が作られているのかって実際に作った人じゃないとなかなか知り得ない気がします。ネットで調べればある程度出てくるかもしれないけど、そもそも「フローを把握している=実際に作ったことがある」人になるのでそう多くはないはず。

最近では小ロットから注文でき、ある程度デザインや仕様がテンプレ化されたものもありますが、1から作るとなるとその自由度は無限大。デザイナーさんやブックデザインが違えば工程も色々変わってくるので、今回の流れもその一つということで捉えて下さい。

これから写真集を作りたいという方にはどのような事に気をつければいいのかという点も踏まえていこうと思います。

■写真集のテーマ決め&セレクト

2021年に出版したPETALOPOLIS PINHOLEBOOKS

今回はあくまで制作の流れを追っていくのでテーマの決め方・固め方は別の記事に書きたいと思いますが、難しいポイントですよね。いくら製本がよくても写真集の根幹を成すところなので一番重要といっても過言ではありません。

ある程度でいいのでテーマが決まったら自分でセレクトしていきます。どこからデザイナーさんが入ってくるのかは作家やデザイナーさんのスタンスによる違いがありますが、自分の場合はとりあえず並びは無視してテーマに見合う写真をセレクトしていきます。

ここから先は

2,191字 / 9画像
この記事のみ ¥ 600

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?