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世界中で教育を奪われる男子たち。その流れは日本にも(東工大の件)
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朝起きたらこんなツイートが流れていた。
なんかよく見たら工学院総合型は男子受験不可能になる上に筆記試験もなしになるらしくて流石にビビってる
— わま (@eum0ni4) November 10, 2022
共通テストと面接だけで工学院入れるのか… pic.twitter.com/u4mMn8nzub
公式Twitterはこんな感じ。
【入試関連情報】
— 東工大生協受験生・新入生サポート (@titechcoopSTART) November 10, 2022
東京工業大学が総合型・学校推薦型選抜で143人の「女子枠」を導入 ダイバーシティ&インクルージョンの推進を目指して2024年度入試から順次実施
▶ https://t.co/dzi7KRz5os
※このツイートは、東京工業大学公式HPの「新着入試情報」の更新記事を自動で配信しています。
これにはフェミニストも絶賛である。
いいじゃん!大応援!!!東工大は教員の女性限定公募もやってたし、理系に女性が少ない問題を本気で克服しようとしてる感ある。反対する声もあるだろうけど、負けないで欲しい。
— 竹下郁子 (@i_tkst) November 10, 2022
▶️東工大、入試で143人の「女子枠」導入。2024年入学者から総合型・学校推薦型で順次実施https://t.co/bxO6gCjyxA
こうした男子学生から教育の機会を奪う取り組みは全世界のトレンドである。
「女子は教育の機会を奪われている」という陰謀論
「女子は教育の機会を奪われている」というのは、フェミニストの陰謀論である。
いうまでもなく、先進国にそんな国は存在しない。
教育を奪われているのは男子の方だ。
1980年代半ば以降、米国では女性の学士号取得率が男性を上回っている。2021年秋の大学入学者数は59.2%が女性、40.8%が男性だった。また、高校と大学では女性が優秀な成績を収める傾向にあり、男性が多い理系分野でも女性が男性を上回っている。
今後数年で男女の教育格差はさらに広がり、1人の男性が学位を取得する間に、2人の女性が学位を取得することになると、ウォール・ストリート・ジャーナルは報じている。
男性は女性より高い確率で中退していくことから、この問題は現在の数字よりもっと大きいと、ギャロウェイ教授はCNNに語った。
途中のスミス氏の話は、こちらの記事の下段ですね。
— データをいろいろ見てみる (@shioshio38) October 5, 2022
Keith E. Smith,で検索してみてください。https://t.co/Gyx5bXB5ns
アメリカでは、男子が高等教育を避け始めている。男女でサポートに差があるという記事になっています。
アメリカでは、2021年までの5年間で大学生の数が150万人減っており、減少分の71%が男性でした。これにより、2021年度の大学生に占める男性の割合は40.5%で史上最低となりました。
こうした話は、これらの中道左派~右派のメディアだけでなく、(ポリコレに染まりきる前の)リベラル系メディアからも出ている。
アメリカの、その中でもラストベルトと呼ばれる地域では特に、石炭・鉄鋼・自動車産業からの脱却が求められようになったにもかかわらず、男性の教育水準がそれに見合うペースで上昇せず、男性の失業・低賃金問題が深刻になっていきました。これが落ちこぼれ男子問題がアメリカで火を噴いた背景です。
男女の脳の発達の違いは子ども時代を通して続くという。
男の子の脳は女の子の脳に比べて発達が遅い。そして精神的なサポートが足りないと将来大きな問題を抱えて苦しむようになる可能性がある、とクレーマーは言う。
具体的な例をみてみよう。研究者の意見はわかれるが、男の子の方がディスレクシア(読み書き障害)の子どもが多く、文字を読んだり、学校にいったり、学んだりするのが難しいといわれている。また、幼児期の行為障害やADHDも、男の子の方が女の子の2〜3倍多いといわれている。
日本の男子は?
日本も高等教育への進学率はわずかながら、女子の方が多い。
![](https://assets.st-note.com/img/1668161879116-KtTYoVwMZ3.png?width=1200)
このグラフ自体は個人ブログからお借りしたが、ちゃんと政府統計が元になっているので、気になる方はブログと大元のエビデンスを確認して頂きたい。
なお、フェミニストらは女性が差別されているかのような印象を作り出すため、しばしば短大や専門学校を除き、四大だけで進学率を判断している。
もしフェミニストやそれに類する左派が「女性は教育の機会を奪われている!」と訴えていたら、四大への進学率だけで判断していないか確認して頂きたい。
ちなみに、この点は男性の事を微塵も考えていない事でお馴染みの、男女共同参画局のページに分かりやすくまとまっている。
専修学校(専門課程)への進学率は,女子27.1%,男子20.6%と,女子の方が6.5%ポイント高い。 大学(学部)への進学率は,女子50.7%,男子56.6%と男子の方が5.9%ポイント高いが,女子は全体の7.9%が短期大学(本科)へ進学しており,これを合わせると,女子の大学等進学率は58.6%となる。
ついでに言うと、進路選択においても不遇なのは男子の方である。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90964401/picture_pc_db730080508f9fe165a05437d13270e7.gif?width=1200)
ちなみに、こちらも男女共同参画局のデータだ(皮肉な事だが、男性の事を微塵も考えない男女共同参画局には男性差別を示すデータがあるのだ)。
途上国は本当に男尊女卑?
アンチ・フェミニストや男女平等主義者(およびそれに類する人々)でも、途上国は男尊女卑だと思っている無知が少なくないように思える。
だが、途上国においても女子だけが教育を受けられないなんて事は無い。
調べてみれば分かるが、メディア等で「女の子が教育を受けられなくて…」なんて言われている国では、男子も大抵教育が受けられていない。
例えば、日本ユニセフ協会が「女子教育の厳しい現状」と題するレポートで示したデータではこの通りである。
![](https://assets.st-note.com/img/1668155158346-em03MBKQsk.png?width=1200)
誰がどう見ても、男女格差より都市部と農村部の格差の方が大きいのだが、日本ユニセフ協会を始め、左派がこのデータを見て思うのは「女子は差別され教育を受けられない!」という結論である。
彼らの目線は左傾しているので、一番右側にあるケニアのデータなど見えないのだ。
国やら内容やら雑多に紹介してしまったが、とにもかくにも教育の機会が奪われているのは圧倒的に男子であり、途上国でもだいたい男女半々くらいなので、「女子は教育の機会を奪われている」というフェミニストの陰謀論に騙されないで頂きたいと思う。
幸い、教育に関するデータは統計や論文が色々あるので、気になる方はぜひ調べてみてほしい。
男女平等のパラドックス
女というだけで教育を受けられない事があるだろうか?
先に述べた通り、そんなものは無いのである。
それどころか、女子に自由に教育を受けさせる環境こそが、東工大のリベラリストらが批判する男女格差を生み出しているのである。
それが男女平等のパラドックスである。
男女平等のパラドックスに関してはこちらの要約(ツイート)が参考になる。
女性は男女平等が進むほど理系に進まなくなる現象は、欧米でも「Gender-Equality Paradox」と呼ばれているんだけど、要するに理系女子の少なさは「女性は理系に相応しくない!」という圧や偏見ではなく、「娘は好きな学問していいよ!」という理解のある親御さんが主因なのは既に判明してるんだよな
— rei@サブアカウント (@Shanice79540635) November 10, 2022
男女平等のパラドックス(Gender-Equality Paradox)について、1番分かりやすいのが世界男女格差指数(縦軸)が小さい=男女平等なほど理系学位持ち女性の全体割合(横軸)も少なくなる傾向。フィンランド等の北欧勢が駄目な1方、女性雇用差別があるアルジェリアは脅威の40%https://t.co/C3k4GgGHuI pic.twitter.com/VovejcrlJ6
— rei@サブアカウント (@Shanice79540635) November 10, 2022
より詳しく知りたい方は、エビデンスも付いている以下の記事も読んでみると良いだろう。
なお、こうした主張に対して、フェミニスト(ジェンダー学者)らは「(調査に使われた)ジェンダー・ギャップ指数は男女平等の尺度として不適切!」と主張している。
日頃はフェミニスト御用達のデータも、自分らに不都合な結果を導くとなれば受け入れないのだ。
全世界で男子は迫害されている。
男女平等な社会ほど(≒女性が恵まれているほど)、理系に進学する女性は少なくなる。
そして、今先進国では(程度の差こそあれ)男子の方が教育面で不利な立場に置かれている。
つまり、今回の東工大を始め、連中のやっている事は、公園で暮らすお金のないホームレスから税金を取り、港区で暮らす恵まれた金持ちに生活保護を支給しているのと同じである。
恵まれている人間から、恵まれない人間に教育を再分配しているのである。
アファーマティブ・アクションでないのはもちろん、逆差別ですらない。
これは弱者をより追い詰める迫害そのものである。
総括:教育は女子のもの。男子は高卒で働く
既に世界では男子は迫害され、教育の機会を奪われた。
先進国で無事なのは日本くらいだろう。
だが、紹介したデータや東工大の一件を見ても分かる通り、ここから本格的に男子に対する迫害が始まり、日本でも多くの男子が教育を奪われる。
そして、「男子は特権を持っているのだから高卒で良い」というリベラルな考え方が日本でもスタンダードになる。
世界中の難民受け入れとそれに伴う混乱に、日本が巻き込まれなかったように、男子に対する迫害も日本だけ避けられれば素晴らしいが、望み薄だろう。
なにせ、先のデータ(男女平等のパラドックス)を見ても分かる通り、男女平等な社会が進めば進むほど、女性は理系に進まなくなるのだ。
つまり、このまま男女平等を目指して努力をするほど、女子支援は充実し、男子は迫害される運命にある。
これは避けがたい未来だ。
もちろん、希望が一切ない訳ではない。
上で紹介した「男性はどんどん厳しい立場に追いやられている」の原文(出典となっている記事)を執筆したアンドリュー・ヤン氏は、米国で新党を立ち上げた。
さらに、男性も福祉の対象となるベーシック・インカムを推している。
また、言わずもがなドナルド・トランプ氏はブルーカラーを尊重している。
彼らの様な、地方民やブルーカラー、そして男性にも人権を認める人が出てきているのは希望である。
しかし、福祉の受益者にして、参政権の過半数を持つ女性から、優遇を取り上げることは困難だ。
過去には女性活動家が、戦争に反対し兵役を拒否する平和主義の男性を罵り、無理やり戦場に送り込んだ。
現代でも、男性を対象にした支援や福祉を対し、多くの女性が反対している。
こんな状況でも、政府や行政は男性支援にお金を使わない。
若い男性は相当な期間、迫害に耐えうる覚悟が必要だ。
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