ソフトウェアライセンスについて意識しないと怖い
企業は多数のソフトウェアを使用している業務を行っている。きちんと正しいライセンスで規約に沿った使用方法を行わないと大変なことになるので調べてみた。
ソフトウェアライセンスとは
ハードウェアと異なり、ソフトウェアライセンスは「所有権」ではなく、「利用権」または「使用権」となる。
利用者は権利者から許諾された範囲の中でしか使用することはできない。
規約違反の使い方ってどんなのがあるのか?
ソフトウェアによって違うので、一概には言えないが、よくある例。
購入したライセンス以上にインストールする
ソフトウェアによっては2台までOKは存在するが、大抵の場合、同時起動は不可。個人利用に限定されたソフトウェアを企業で使う
フリーウェアを使用してよくある例。フリーウェアにも利用規約が存在する。きちんと「商用利用可」と明記されていないソフトを使うのはリスクがある。
不正利用、規約違反をして使い続けたらどうなるのか
対象のソフトウェア会社から訴えられる+法律上も罰せられる。
刑事の場合は以下のようになる。
個人に10年以下の懲役または1000万以下の罰金(両方のこともある)
法人に3億円以下の罰金
その上で、ソフトウェア会社との調停/裁判を行い損害賠償をしないといけない。
下記は和解をした場合の例
一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)
2018年度組織内不正コピーに関する和解事例
これだけの利益を上げるためにどれだけ売り上げを上げなければならないか、と考えると非常に恐ろしい。
どうやって不正利用だとわかるのか?(おそらくは・・・)
内部通報がほとんどだと考える。通報すると報奨金がもらえる時期があったけど、今は通報フォームだけはあるようだ。
企業としてはソフトウェア資産管理をしないといけない。
利用者が自分で意識して使用していれば問題はないが、実際には全ての人が意識をしているわけではない。
よって、情報システム部門等が各PCのインストール状況を把握し、怪しいPCの利用者には指摘をしていかねばならない。指摘をすることで利用者にはきちんと管理をしていることを意識してもらう。そもそも情報システム部門の許可なくインストールができない環境にするというのも方法かもしれないが、全利用者のインストール依頼に対して対応せねばならないのはかなり大変であるで、そこはリソース次第になるだろう。
おわりに
自社ではインベントリ収集ソフトで収集したデータを基にインストール状況を監視して、おかしなソフトがインストールされたら指摘する体制としている。
正直しんどい管理であるため、他社はどういう管理をしているのだろう。より良い方法をいずれどこかで聞いてみたい。
フォントについても書いてみました
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