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iPadをMacBookの外部モニターとして使うのはどうかというお話

テレワークを行う際に外部モニターを使って2画面で作業していましたが、壊れて電源が入らなくなりました。

ノートパソコンだとやはり画面が小さく、ある程度の文字の大きさを確保しようとすると表示領域が狭くなり窮屈に感じますので、作業性を確保するためには追加のモニターは必要だと感じます。

使わない時はコンパクトにしまえるものが私のニーズに合っていますので、モバイルモニターというジャンルのモニターをこれまで使っていました。

以前使っていたものはLepowの15.6インチのモバイルモニターです。
事務作業に使う分には全く問題がなかったですが、現在入荷の目途がないようです。
まあ、次に買うならキックスタンド付きを買いますね。
付属のケースの角度はイマイチだし、別のスタンドを使うのも面倒なので。

これまではSurface Proのお供で事務仕事用として使っていましたが、今後はMacbook Proのお供で写真整理や動画編集の際にも使いたいので、色の再現性がMac側と同じのものが欲しくなってきました。

外部モニターの色味を合わせるは結構面倒だし、調整できるものやそもそも色域が広いモニターは高級機種になってしまうので、使用頻度から考えると果たしてそこまで必要なのか悩ましいところです。

Macbook用の外部モニターとして色域が同じ(DCI-P3対応)で、それ単独でも価値のあるものはないか、と探してみました。

そう、iPadです。

画面はサブディスプレイとして使うなら大きさからするとiPad Pro 12.9インチがいいのですが、高いし、単体としてもそれほど高機能は必要としていませんので、無印iPadを外部モニター兼タブレットにできないか検討しました。

しかし、色域がMacbookと同じDCI-P3に対応しているのはiPad Pro、iPad Air(3)、iPad mini(5)以降で、無印iPadは最新の9でも対応していないではありませんか!

また、iPadをMacbookの外部モニターとして使う方法は、「Sidecar」「Universal Control」の2種類がありますが、拡張画面として使いたいので、「Sidecar」で使いたいです。
しかし、Sidecarでは例えiPad Proを使ってもsRGBでしか表示できないという制約があるようです。
もっともプロではないので、色温度さえ合っていれば大抵の用途には使えるような気がしますが。

ここで選択肢は、
1)素直にDCI-P3対応の外部モニターにする
2)将来SidecarでもDCI-P3に対応するまで待つ
3)現在のsRGBのSidecarで我慢する
4)Universal Controlが実装されるのを待つ

1)DCI-P3対応の外部モニターを購入する

Amazonでモバイルモニターで検索すると、Adobe 100%対応とか、DCI-P3 100%対応のものが3万円台でも購入できますが、どうなのでしょう?
しかもガッツリ使いたいわけでもないので高額の投資をする気にもなれません。

2)SidecarがDCP-P3に対応するのを待つ

将来的にはOSのアップデートでSidecarでもDCI-P3に対応することを見越して、Air以上のものを買っておくというのもアリかと。
ただ、既存のmini 5からの買い替えなら良いのですが、miniは大きさとしてタブレットにちょうど良いので、併用の場合は11インチ程度のAirを購入しても宝の持ち腐れになってしまいそう。

タブレットサイズについての考察は以前記事にしたことがあり、大きいタブレットはあまり使い道がなさそうですが、安くなった型落ち品なら外部ディスプレイとしての使い道はありそうです。

3)Sidecarで我慢する

SidecarがDCPーP3に対応するかは分からないので、「Sidecarで接続するiPadには色味のチェックを行う画像は表示させないで、それ以外の拡張画面として使う」というのもアリだと思い始めました。

と言うわけで、これまでMacがなかったので試せませんでしたが、MacBookを購入したのでSidecarが使い物になるのか、手持ちのiPad mini 5で試してみました。

ただ、Sidecarでは縦置き表示ができないし、iPad miniはサブディスプレイとしては非常に小さいです。
しかし、手元近くに置けるので表示させるものによっては小さくても大丈夫なこともあります。

環境設定の”ディスプレイ”で接続さえしてしまえば、ウィンドをドラッグしたり、ウィンドの左上にある緑色のポッチをホールドすると接続したiPad名が表示されるので、それをクリックするだけなので簡単です。

ただ、当たり前なのかも知れませんが、Sidecar上のiPadはあくまでもMacBookの拡張画面なので、ペンがiPad単独で使うようには使えません
マウスとしてなら機能するのですが、SidecarでiPad上にアプリを表示させた場合、挙動がiPad単独とはかなり違います。

例えばメモ帳アプリをSidecarで使う場合、ペンで描画するためにはメニュー「写真挿入マーク」の中にある「スケッチを追加」というのを選んで描画モードに移ってから描いてメモ帳に添付するので、描画した画像データを貼り付けるイメージです。

また指で画面を操作できるのは”左辺(サイドバー)と下辺(Touch Bar )の限られたエリア”と”2本指によるスクロール”など限られたことだけなので、操作しようとするとメチャクチャ使いづらいです。

まあ単に表示させておく、例えばアクティビティモニタを表示させて置くにはちょうどいい感じでした。ちなみにアクティビティモニタを表示させるだけで100MBくらいのメモリを消費します。

良いところは無線で使えるところです。

4)Universal Controlが実装されるのを待つ

今回のMonterey 12.0.1ではUniversal Controlは実装されませんでした。
色域や解像度、操作性は対象となるデバイスそのものですので、結構使えるかも知れません。
もっともコピー&ペーストとか、データのやり取りが必要なければ、Universal Controlを使わなくても、調べ物などは普通に別々の端末として並べて使えばいいような気もしますが。

実際に使ってみないと分かりませんが、この機能はAirdropすら面倒と感じる人や、マウスやキーボードをイチイチ持ち替えたくないという人に向いているのかも知れませんね。

まとめ

という感じですが、Sidecarの使い勝手が期待したほどではなかったので、当面はアクティブモニターとしての使いみしか思い浮かばないのですが、Universal Controlが実装されたらまた試してみたいと思います。






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