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Appleによる決済の黒船か?App Clips

AppleによるWWDC 2020は終わっておりますが、この中でApp Clipsについて触れられています。

今でもアプリの中にClipsというものがあり、iPhone X以降であればミー文字(アバターの顔を実際の自分の顔の表情に合わせて変化させる絵文字風のもの)を使った動画撮影が可能で、顔出しをしたくないYoutuber等に使われているようです。

ただ、WWDC 2020で言っていたApp Clipsは上記とは全く別物で、「既存の電子決済やQRコード決済にとって代わるもの」ということらしいです。

通常、電子マネー等による決済は、事前にアプリをダウンロードして登録し、使えるようにスマホ側でも設定しておかなければなりませんが、このApp Clipsだと、その場でミニアプリが瞬時にダウンロードされてApple Payにより決済されるようです。

何が便利か

支払いという決済だけではなく、認証という行為が全てこのApp Clipsでできるようになると、その利用方法は無限に広がっていくと考えられます。
煩わしい会員登録なしに、会員の恩典を受けることも可能になります。
本当にお財布がいらなくなる日は近いと思います。

現物の財布を失くした場合は、現金だけでなく、クレジットカードや免許証、会員カードなど、個人情報だけでなく再発行が難しいものもあるので、ダメージは図り知れません。しかし、スマホであればロックが掛かり他人が使用できなくなるだけでなく、情報の復元も可能です。

何がリスクか

盗難など他人に使用されるリスクは生体認証等により、そのリスクを抑えることはできますが、壊れた・失くした等の理由で暫くの間使えない、というのは便利になればなるほど、使えない不便さは強まってきます。

またセキュリティについても進化はするでしょうが、悪いことをしようとする人は必ず出てくるので100%安全とまでは言い切れません。

また無くした際にすぐに復元するためには、予備機や日頃のバックアップが必要になりますが、バックアップはiCloudでカバーできても、根本的に、落とさない、失くさない、盗まれないようにするためには、スマホ型で完全に回避するのは無理で、Apple watch体内埋め込み型になっていくのではないか、と想像しています。

何が黒船か

このApp Clipsが便利になれば、使う人も増え便利になり、もはや無くてはならない生活必需のサービスになってくると、他の類似サービスは淘汰されていくことになります。
すると益々App Clipsの利用範囲が拡張され、Appleに様々なbig dataが集まり、それをベースに画期的なサービスがAppleによって提供される、もしくはAppleの協力なしには何もできない状況になっていくのではないかと考えられます。

現在、日本では色々な決済サービスが展開され収拾つかない状況ですが、小競り合いをしているうちに根こそぎ黒船によって淘汰される、そんな日も近いのかも知れませんね。

この流れに伸るか反るか、あなたならどちらを選択しますか?

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