村松甚太郎、最大最高最上最良最適最悪最低最愛最強最新最盛最善最終最終最終出力。

 ま、なんだかいろいろ喋っちゃったけど結局僕が言いたいのは、人生最高最大最低、いろんな人間が生きていていろんな人間が死んでいく、出会い、別れ、別れ、出会い、なんか思うんだけど別れのほうが出会いより多くない????? 実際出会うことより別れることのほうが、悲しみにあふれ、喜びは減り続け、ゆるやかに生きていくその言の葉のシャワー、だいたい思うんだけど人間みんないろいろいろいろ考えすぎじゃない????? 考えないという選択。生きていかないという選択。危険、祈祷、起算。絹島さんもそう思うよね????????????? この緩慢な講義中に、ふっと窓の外を見て、雲の大きさ、青くない青空、存在しない祖父、考えられない存在。小学二年生の秋、初めて人の死を目撃する。読書感想文コンクールには参加しなかったよ僕は。人生に感想なんてない。生きることに意味はなくもない。勲章? あるだろうか僕の人生に勲章は。ページをめくって、めくってもめくっても白紙の中で、探しても探しても何も書いていないノートを。大学生活っていうこの移ろいゆく思想の中で。出会った人間、出会わなかった人間。出会ったのに出会わなくなること。出会わなかったほうがよかった存在。人生の行く果てのなさ。窓の外を流れゆく巨大植林機械。何でもないこの人生への祝福を考えたことはあるかな? 絹島さんは僕にとって何なのか。涙、三桁、三十七本の生命線。行くあてもない昼、テレビ番組を見て過ごす昼、結局は誰かのモノマネでしかなくて、全自動大野球機械。びっくりだなあ。びっくりしたよね? したと言え絹島! わかったか絹島! 世の中に名著と呼ばれるものなんかない。金も銀も銅も結局は色でしかない。名を連ねることに本質的な意味はない。祖父との再会、ここにある水流。あたたかで優しい文章の裏にある法事。逆も然り。SNSのフォロワー数と同数の食料品が配給される毎日。人生に迷ったときはただ迷うしかないし、迷ったときは本当は迷ってなんかいない。人間は鉛筆と同等であり、世界は卵焼きと同等である。あなたの生きる世界に僕は存在しない。生きろ、絹島さん。生きろ。ただ生きてください。村松甚太郎、です。村松甚太郎です。


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