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終着駅

#詩 #ポエム

進むことを拒絶する鉄色の平行線
頼るはずなかったのに
スマホを握りしめる右手

およそ似つかわしくない
カラフルなコンビニで
行くあてのない恵方巻きが
束になってこちらに存在を訴えかける

そんなことを望んだんじゃない
歯抜けのバスの時刻表の前で
垂れ下がったリュックがそう囁いた

一瞬目を閉じると
さっきの箱の住人の白いビニール袋が
巣穴から顔を出して
僕の郷愁に一本だけ割り箸を突き刺す

さぁ早く緑の世界に行こう
一瞬だけ現実の向こう側へ

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