加害者を育てないために親にできることは何か
みなさんから性被害の体験談をいただいたところ、予想を超える反響がありました。
ちょっと周囲に聞いただけでこれだけの件数があるということは、裏を返せば、それだけの加害者が存在するということです。
ここでは、「では一体、誰が加害者になるのか」ということについて考えてみたいと思います。
誰が加害者なのか
単純に考えると、性犯罪者といえば「変質者」「変態」「不審者」など、見るからに怪しく、自分の生育とは無関係の人たちのように思ってしまいます。
でも、体験談を読んでいると、兄、父、祖父など、「ごく普通に付き合いのある優しい親族」もいます。
また、学校の先生もいます。ニュースで身近な先生が性犯罪で捕まったとき、「いい先生だったのに」と驚かれることも少なくありません。
そうなると、「うちの子は絶対に加害者にはならない」と、誰が言い切れるのか、不安になってきます。加害者にもしないためには、どんな教育が必要なのでしょうか。
性に興味があること自体は自然なことで、無くては困ることなので、聖人君子のように清廉潔白に育てれば良いのかというと、どうもそうではないような、抑圧することによって逆効果もあり得るのでは・・・?
ますます分からなくなってきました。
元々、そのような素養があったわけではなく、過度なストレスで魔が差すということもありそうです。だからといって許されるわけではありませんが。
もしかすると、いけないことだと分かっていて、興味がある場合もあるかもしれません。本能的な支配欲を満たしたくてやっているのではないかと思われるケースもあります。
たとえ興味があったとしても、「実行するかしないか」には大きな差があって欲しいと思います。きっと一度成功してしまうと、どんどん麻痺していくでしょうから、最初の一歩で踏みとどまるか超えてしまうかのところに大きな分岐点があるのではないでしょうか。
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思春期・自立・教育方針
中学生以降の子育てや、それに向けて考えておくべき教育方針などの記事が含まれており、今後も増えます。
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