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通信網 破れて分かる ありがたみ

 携帯電話Auの通信網に不具合が生じ、通話ができない事態が起きた。自分はdocomo のネットワークに依存する格安スマホなので困りはしなかったが、他人事ではないなと感じた。もしスマホが使えなければ家族、友人との連絡が取れなくなるだけではなく色々困ったことになりそうだ。

 家内が「こんなことが起こるのであれば、夫婦が同じ系列の携帯を持つのは問題ね」と言い出した。携帯各社が家族割と称するサービスを行なっているので、夫婦が同じ会社の携帯を使っているケースは多いはずだ。その場合、夫婦は外部との連絡が取れず、孤立無縁なんてことにならないとも限らない。

 Auを運営するKDDIが通信網の回復に手間取っている間に、各方面で問題が起こっているとの情報がテレビ、インターネットを通して入ってきた。110番、119番の緊急通信ができない。アメダスの気象データの送信ができない。一部地方銀行のATMが使えない。宅配便のドライバーとの連絡が取れず、再配達ができない。携帯電話の保有者にとどまらず社会全般に影響が広がっていることを知り、ことの重大さを痛感した。

 KDDIのネットワークがダウンしてもNTT、SoftBankは生きているのだから、一時的にそちらに乗り移る若しくは、バイパスできるのではないかと思うが、そうは行かないらしい。待てよ、家族への連絡なんかはLineを使えば良いのではないか。スマホそのものがダメになっている訳ではないので、インターネットに繋ぐことができればLineは使えるはずだ。しかし、この方法も家がWi-Fi環境でなければ役に立たない。

 事故発生から3日経って、やっと全面復旧したとのニュースが流れた。遅いのか、早いのか判断する能力はないが、3日も通信が遮断されるなんて事態は勘弁してほしい。毎年1兆円以上の営業利益を上げている携帯電話会社3社には、通信障害で年寄りが困ることにならないようなセーフティー・ネットワークを構築してほしいものだ。

                               (2022.07.15)

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