大連から沖縄へ⑤ <町民マラソン参加!> Okinawa Sports&Culture Inbound Association
Nephelee(ネフェレー)は、沖縄で主にインバウンド事業を行なっていますが、2020年1月に中国・大連から野球の合宿を目的とした児童とその保護者、まとめているスクールのコーチたちが50名ほどやってきました。
まだCovid-19感染拡大は対岸の火事のような感じでしかなかった頃、ギリギリのところでしたので、予定通り7日間の日程を遂行したのです。
今日はその5日目からのレポートです。
・・・過去の記事はこちら
①中国大連から沖縄へ
②野球キャンプ 沖縄だからこそ
③教育の現場で大切に思うこと
④地域との交流
⑥最後の練習とビーチバーベキュー、ありがとう!再見‼︎
北谷町・町をあげての心づくし
今回このようなインバウンド合宿が、一大イベントになり得たのには、市町村の多大なるご協力とご支援があったからです。
お世話になった北谷町(ちゃたんちょう)。
子どもたちに必要なことが何かを良く知るスタッフのみなさんが、この国際交流のひとつに気づき、ぜひ一緒にやりましょうと声をあげ、それから本当に隅々までに手を尽くし支えて下さいました。
それぞれが無駄のない役割配分によって適材適所、ジャストなタイミングですべてのことが行なわれ、いま思い出してもその「スーパー・チームワーク」には感謝の気持ちしか浮かびません。
北谷町役場、教育委員会、そして地域振興センターのみなさま、本当にありがとうございました。
小学校訪問や給食体験は過去にも実現していたのですが、今回もまた別の小学校でそれは行なわれましたし(レポート①をごらんください)、子どもたちのため、北谷町のイメージキャラクター「ちーたん」のグッズなどご準備いただき、郷土資料などを見て回る時には詳しい方が説明員としてアテンドを、そして移動用のバスは福祉協議会からの応援、グラウンド使用時に急な雨が降れば即座に室内練習場を手配してくださるなど至れり尽くせり、このおもてなし・・・Nepheleeが北谷町に支えられながらの二人三脚はまだまだつづくのです!!
北谷町民とともにトリムマラソン参加へ
5日目のこの日は、朝からちょっとみんなの緊張感が違います。
沖縄では各市町村によってさまざまなイベントが年を通じて行われていますが、健康志向の住民も増えていることが大きいのでしょうか、マラソン大会も多く開催されます。今回は、あらかじめ自分のタイムを予測して、その予測と実測の差が少ないことを競う楽しいトリムマラソンが行なわれるためお言葉に甘えて一行も参加です!!
親子でゼッケンをつけて開会式に臨み、準備体操を経て、いざスタートラインへ!!
今回彼らが参加したのは2キロのファミリーコースで、北谷町の海岸沿い(気持ちイイ~!!)をワイワイ楽しみながら走りました。早く走りすぎても、遅すぎても入賞できないのだけど、なんだかわかんないけど、お父さんお母さん、コーチと競争しながら楽しんじゃう子どもたち♪♪
スタートラインもよくわかんなかったけど、ゴールもちょっとテキトーだけど、とにかく全員完走~!
終わった後は、おしるこを戴いたりして、閉会式を待つ間、こんな小さな隙間時間のことまで考えてくださる地域振興センターの方が用意してくださったキャッチボールならぬキャッチシャトル??で有り余るエネルギーをすべて遊びに替えていく子どもたち。何をしても本当に楽しそう♪♪
閉会式には町のみなさんにご紹介くださり、ここでもまた大歓迎を受け、大連のコーチ陣は記念品を町へ進呈し、子どもたちの感謝の意をみなさんへ発表しました。記念撮影もいい笑顔で本当にいい思い出になったのではないでしょうか。
地元の少年野球チームと合同練習
マラソンのあとは、まだまだやるぞーーー!というコーチの意気込みとともに、サブグラウンドへ集合!!!!!
地元の少年野球チームとの合同練習を同チームのコーチ陣へ委ねました。この日だけ、NepheleeメインコーチはOFF、指導はお休みです。
保護者が通訳をしての練習なので説明時間は通常の2倍はかかるし、すぐに伝わらないもどかしさもあるなか、本当によくお付き合いくださいました。
日本の少年野球チームはこんな練習をするんだ!!という発見がたくさんあった様子。
勉強になったとしきりに言うのは大連のコーチ陣。教えてくれるコーチや少年野球のお兄さんたちに、迷惑が掛からないようにと一所懸命指導しているものの、言葉の壁によって直接瞬時にコミュニケーションができないなかでの難しさはお互いに感じたのではと思います。しかしこれもまた、経験できたことをそれぞれがどう感じるのか…自己評価していくものなのでしょう。
最後の挨拶のときには、交流の証として、大連からもってきたフラッグとブレスレットを少年野球チームのみなさんにプレゼントしました。
子どもを想う気持ちは国を越えて同じ、という感覚
朝早くからのマラソン、閉会式での緊張のひとコマ、そして少年野球チームとの合同練習、本当に子どもたちよくがんばりました!!
この頃になると・・・ただ「合宿のツーリスト」「クライアント」「中国人」というところを越えて、わずかに国を越えた結びつきや、信頼関係を築き始めていることに気づいていました。子どもを想う親の気持ちは、使っている言語が違っても共通点が多いことがわかります。こんな時にはこんなふうに叱る、ちゃんと叱るんだな、とか、子どもが嬉しそうにすればいっしょにこんなに喜んであげるんだとその顔を見ているとこちらまで微笑んでしまいそうになります。教育について語らう時間も合間合間にありました。
可能性をみつけるために子どもに様々なチャンスを与え、その中から好きなことを見いだしてほしいという強い思いは、まぎれもなく、私達とおなじだということ。
いよいよ明日は、最後の練習!!
つづく