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美術館・博物館での写真|自由に撮っていいの?SNSへのアップは大丈夫?

美術館・博物館が好きな私は、展覧会などで写真を撮ることが多い。
誤解のないよう先に言っておくと、単にアートが好きな一般市民である。

多くの施設が写真撮影禁止だった昔と違い、今は「撮影もSNSへのアップも大歓迎、ハッシュタグをつけて拡散しよう!」みたいな表示を見かけるようになった。

一方、固く撮影を禁止している会場も割とあるので「この展覧会は撮影OK?それとも‥」と迷ってしまう来館者がいるようだ。

美術館や博物館で写真を撮影してもいいの?
撮った写真をSNSにアップするのはOKなの?

‥答えは「会場ごとに設けられているルールによって違う」である。

ザッとこんな感じ。‥フクザツ

来館者にとっては判断しにくい?

例えば、ある展覧会では「全ての作品が撮影できます」と表示されている。

そんな会場では、他の来館者も気に入った作品にスマホやカメラを向けているので、私も心置きなく撮影できる。

逆に「館内撮影禁止」の表示を掲げた会場もあるが、それはそれでわかりやすくてありがたい。

なぜなら「‥撮ってもいいのかな?」と迷わなくてすむ上、早々にスマホやカメラをしまって作品鑑賞に専念できるからだ。

けれど少しわかりにくいルール‥例えば「一部の作品のみ撮影可」とか「撮っても良いが、SNSへの掲載はダメ」みたいなパターンも案外多い。

そして紛らわしいことに、展覧会ごとにルールが変わる会場も珍しくない。

「ここは前に来た時、バシバシ撮れたから大丈夫よね?」と思いきや「今回はNG!」の可能性があるのだ。

「前に来た時はダメだったけど、今回はOK」の逆パターンにも遭遇する。

フライヤーに明記してある展覧会は、入場前から撮る気マンマン

作品鑑賞前の確認がオススメ

さて、撮影OKの会場で次のような表示を見たことはないだろうか?

  • 動画撮影禁止

  • フラッシュ禁止

  • 三脚や自撮り棒の使用禁止

  • 第◯展示室の作品だけ撮影禁止

「そんなの言われなくてもわかる」人もいれば「言われて初めてわかる」人もいる。

いつだったか、展示室内で自撮り棒を出して注意されている旅行者を見かけた。

その人は「どこにも自撮り棒はダメ!って書いてないじゃん!」とキレ気味だったので、スタッフさんが気の毒になった。

まあ、自撮り棒は極端だとしても、もし「‥これって大丈夫かな?」と迷ったら、念のためスタッフさんに尋ねるのをオススメする。

ところで私はコンデジ派なのだが、スマホかタブレットでの撮影のみOKな会場がたまにある。

来館者の半分以上が展示作品にスマホやタブレットをかざして撮影しているにもかかわらず、コンデジは使用禁止‥あの時は残念だった。

大きなタブレットを作品にかざして、他の来館者の鑑賞に支障が出るほどじっくりアングルを考えるのはOK、手のひらサイズのコンデジでサッと撮るのはNG。

‥今ひとつ納得できないが、そこは諦める。
ルールはルール、なのである。


スタッフさんに確認するタイミングは、作品鑑賞の前‥できれば展示室入室前がベストである。

展覧会をほぼ観終わってから「全ての作品は撮影OKです」なんて言われても、時すでに遅しなのだ。

展示室の外に設営された撮影スポットもお楽しみのひとつ

「個人の範囲」って、どの範囲?

以前、ある美術館で撮影した写真の使用について尋ねたところ「個人の範囲で楽しんでください」「自己責任でお願いします」と言われた。

‥何となくわかる気もするが、自分なりの解釈で合っているのかはイマイチ自信がない。

もしかすると「多分、大丈夫でしょ」が全然大丈夫じゃなくて、後で問題になると困るので、スタッフさんに具体的に教えてもらった。

その回答がこちら。

「撮った写真を個人で楽しんだり、ご家族やお友達に見せるのは大丈夫です。けれどSNSにアップしたり撮った写真でポストカードを作って売るとか、無断で広告に使うのは困る、という話です」

‥自分の認識がズレてなくてホッとした。

SNSとブログは「どちらもネットにアップするもの」という共通点があるので、セットで禁止されているパターンが多いようだ。

なので「個人で楽しむ範囲で」と言われた場合、InstagramやXなどへの投稿はできない。

「個人の楽しむ範囲でインスタにアップしたんですけど?」は、明らかにアウトだ。

そして地方の美術館や小さい資料館あるあるで、細かいルールがちゃんと表示されてないことが多い。

そのため私がブログに写真を掲載したい時は「個人ブログでこういう紹介の仕方をしても大丈夫ですか?」と確認するようにしている。

聞き忘れて帰ってしまい、後で電話で確認したこともあるが‥。

「撮影OK」で、色んなアングルから撮ったラクダ

数々の珍エピソードも公開中

美術館での写真撮影について人より少し詳しくなった私が、初めてこの件をブログ記事にまとめたのは2021年だった。

現在も年間を通じてPV数が多いところを見ると、どうやら悩む人は減っていないらしい。

恐らく久々に美術館を訪れた人は、まず会場の雰囲気や作品に圧倒され、少し慣れた頃「‥ところで、写真撮ってもいいんだっけ?」とキョロキョロし始めるのだろう。

‥かつての私がそうだったので、目に浮かぶようだ。

記事内では、

  • 撮影の可・不可はどう確認する?

  • 撮影中に気をつけること

  • フォトスポットでの撮影

  • 会場外のフォトスポット

などに触れており、写真撮影にまつわる私の体験談も具体的に紹介している。

例えば、

珍エピソード・まさかの「濡れ衣事件」も書いたので、余力残っていれば是非。(↓)


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