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読書記録#002 座右の書『貞観政要』(出口 治明 著)

今日は、取っつきづらい中国古典をもとにした、でもとても読みやすく面白かった本を紹介します!

1.概要紹介

「貞観政要」とは、1400年前の中国、西暦600年代前半の唐の時代に実在した第二代皇帝 李世民のエピソードが書かれたリーダー学の中国古典。江戸時代には徳川家康が愛読したとも言われ、現在の経営者にもファンが多いとのこと。
少しわかりづらいこの中国古典を、ライフネット生命創業者である出口治明さんが分かりやすく意訳しながら、出口さんならではの解説を加えてまとめたもの。


2.どんな人に読んでほしい?

  • 組織の中でリーダーの役割を担っている人

  • リーダーとしての振る舞いに迷いがある人


3.本から得た学び・エッセンス

  • 良い意思決定をするために、リーダーは3つの鏡(銅の鏡・歴史の鏡・人の鏡)を持つべし。
    ①銅の鏡(今で言う普通の鏡)
    自分の姿や顔を映して、元気で明るく楽しそうを保つ。それはチームに波及する。
    ②歴史の鏡
    過去の事例を学び、将来を類推して意思決定する。
    ③人の鏡
    耳に痛いことを言ってくれる人をそばに置く。裸の王様にならないように。

  • 上司の基本的な機能は、チームの中で適材適所を組み立てて強いチームを作ること。手持ちの手札で成果を上げること。

  • 実績を出したら信頼する、ではなく、信頼するから実績が出る。どんな部下でも使うのが優れた上司の条件。


4.さいごに

グロービスのVoicy(GWのおすすめ書籍)で知ったこの本、「本から得たエッセンス」は3つに絞りましたが、書ききれないほどたくさんの学びのエッセンスがありました。
編集後記に書いてあった出口さんの持論「人生はバランスが取れていていいことと悪いことでプラスマイナスゼロ、ではなく、喜怒哀楽の絶対値の総量で決まる。どんな経験も糧になる!」というメッセージが響きました。
出口さんの本は読みやすくて大好きです。

読了日:2022/05/17