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けん玉ペアルーティンの話(Side-Neon)

 学祭でのペアルーティンで学んだこととか考えたことについて、日記・メモという名のカオスを少し整理しました。

 かなり個人的な視点で書いてるので参考になるかどうかは分かりません、ご了承ください
 本番でのふりかえりとかはXenonさんがすでに超具体的に書いてくださってるので(面白かったです…!)それ以外の部分についてを主に書こうかなぁと思います

※長いです。あと書き手の他の趣味がチラついてます。うざかったらすみません


事の経緯と助走部分

 お声がけしていただいたのは6月半ば、工学部の学祭のルーティンが終わって、苦手な技を練習しようかな、何か新しい動きを考えてみようかな、みたいなことを考えてる時期でした。
ペアルーティンできるくらいの技術があると判断してもらえた訳ですからめちゃくちゃ嬉しかった一方で、歴の差が大きいし、言うてまだ2年目だし、ついていけるかな…と思っていたようです

 それでも、一人だと習得しづらい何かも得られるんじゃないかと思ってワクワクしていたのが一番大きかったってのは何よりも確かです


 ペアルーティンの話が持ち上がってから実行まで4ヶ月空いてたんですね…お互い忙しかったし、いろんな理由で「そもそも東京にいない」時期も結構あったし。その間何してたのか見返してみました


 まず、いろんな大会・道具でのペアルーティン動画を見て、ソロパートとシンクロパート、気持ちいい動きの揃え方、移動の仕方、片方がメインで動いてる間での待ち方など気になる要素を意識しながら見るのは頻繁にしてました。

 練習そのものについて。足怪我してたので6,7月はあまり練習できてませんでしたが、8月でジャグリングの練習会に行って糸なしけん玉解凍作業を経たのち、JJFで思う存分練習したり教えてもらったり観客になったりといろいろ見聞きしてきました。
実際、後述の1けん2玉ソロパートはJJF復習セット的な意味合いがあったのでやっぱインプット大事

グループパフォーマンスについても実際に動いてみて知っておきたいなと思ったので、ボールのチームルーティンワークショップに参加してみたりとかも実はしてました

ルーティン作りで思ったこと

①ステージの使い方

 これまでのルーティン作りで挑戦しようにもできなかった「ステージを広く使う」という概念について。道具の方向にまっすぐ移動しなくてもいいんだ、という発見がまずはあったようです。いろんな道具でのペアルーティン動画でも、よく見てみると直線距離ではそんなに移動していなくても弧を描いて移動しつつその間で道具を増やしたりもしていたし。それに、移動時間が長いとその分直後の技を際立たせられる、ということも頭の中で像を結んだ感覚があります。間奏19秒間→避雷針とかまさにそれです。空白恐怖症がやわらいできました。


②人によって動きの差が出やすい動き、揃いやすい動き

 難易度、安定性、テンポ、リズム感、見栄え、他の技とのつなぎや相性、汎用性、みたいな基準項目を技のパラメーター、と私は勝手に認識しているんですが(多角形グラフのイメージ)、それらの中で「人によって動きの差が出やすいか、揃いやすいか」という基準もあるのかもしれない、と思いました。

 例えば水面(1けん2玉で、腕を順に交差させながら玉を左右に入れかえる動き。玉の高さを水平に保つのがポイント)は数往復ならいいけど長く続けると動きの差が出やすい一方で、
中盤のキメ「コイル男の行方は?」の直前のシークエンスで使った技(つばめ返しとかポップコーンとかの追いかけ)は揃いやすいみたいです。
自分の動きの癖を考えるヒントにもなりそう


 揃いやすいか否かを考えるために鏡使ってたんですけど、よく考えたら今まで自分の動きを客観的に見るのを怠ってたな、と思いました
 実際、動きがそろいやすい技だとしても私の動きはまだ迷いが残ってる感があったわけで(歴の差)。他ジャンルで置き換えると、「洗練された絵の線には迷いがなく、その絵が一つの空間として完結している一方、描き始めの人の絵の線には迷いが見て取れて、作者の手からまだ離れられていない感がある」、みたいな。今回具体的に知れたのでここも大きい成長ポイントになってたらいいな

 去年は練習が外だったってのもあるし、今も手元見るのに必死で鏡見る余裕がない、というのも理由としてあることにはあるんですが、そろそろ意識した方がスキルアップには重要そうだ。鏡ない・前見れないなら動画撮ればいいし。

③キャラ設定、世界観、「作品作り」

 10月9日の記録にこれらについて思ったことが長々と書かれていたので一部抜粋・編集してみます。ジャグリング以外の話にも及んでいるし、考えが明後日の方向に向いてるので飛ばして大丈夫です。ってか気が変わったら消すかもです

 ソロパートの動きについて話している中で、ルーティン披露におけるキャラ設定についての話題が出てきた。自分のルーティン作りにおいてそこまで考えたことがなかったので決めるのは来週にしてもらった。それまで温めておく。今のところ「研究者」「ロボット」「ジャグラー」の単語が出てる。感情をどの程度出していいのか、とかキメとか止まるときの動きとかに関わってくるんだとか。キャラ設定って今までのルーティンでどうしてたんですか、と聞くといくつか例を出してもらえた。そのあたりの話で思ったのが、結構具体的なモチーフを決めてるんだなぁという事で、そこは私のなかでの感覚と結構違ったかも。例えば絵を描くときのことを考えると、私の中で描きたいモチーフや概念、背景とか色や形のイメージを最低3つくらいは揃えて、それらの要素の中で1番伝いたいことを最大出力の80%くらいに抑えて残りの20%は見た人の感性に委ねて、そのうえで発動すればいいなと思っている節がある。その20%は明確なものではなく抽象的、というか具体的ではないものとかで引っ張り出せたらいいなぁみたいな。3つ揃えて点と点をつないで1つの完結した場面ができるようにしている。難しいおはなしがスタートしそうだ。まあでも、そういうイメージをジャグリングでも反映させたい、とは思っている。歌詞ハメ・音ハメの塩梅についてもそのあたりの話に絡んでいると思う。

日記 20241009(水) 抜粋

 果たしてそんなことジャグリングに求められることなのか…?要はパフォーマンスの動きやイメージに広がりを求めてて、複数の異なる要素(設定のことかもしれないし、技の系統・動きのベクトルなのかもしれない)を上手く繋ぎ合わせたいってことなんでしょうけど、「ルーティン全体での軸」みたいなものをはっきりさせるスキルがまずは必要そうですねぇ。次のルーティンの課題にしようかな

 それと、特に練習の中で得た視点として、「技以外の体の動き」が挙げられます。これは通し練習のパートでまとめます

④ソロパート

 1けん1玉・1けん2玉のNeソロパート解説!
本番、ところどころ崩れそうになったり崩れたりしてたけど結構工夫して構成したつもりです(それにしてもXenonさんのソロパートの安定感さすがですね)

④-1 1けん1玉ソロ

 1けん1玉Neソロは曲始まって1発目なので、「糸が無いからできる動き」をテーマにしました。糸が無いから体の周りで道具を動かせるし、手元で複雑な動きもできますよ、みたいな。ただ、

・衣装の都合上足の下系は事故る可能性が高い、封印せざるを得ない
・意外とパートが短く、リズムに合わせる・破るの調節と入れる技のバランスが難しい

といった原因で確定させるまで時間かかっちゃいいました。作ったけど動画撮って見てみたらダサくてやりなおし、を何回かやってました
 それでも譲れなかったポイントとして、「ラボの回転尽きぬ止まず」の部分はリズムに合わせるのを意識してました。直前までは曲のリズムを一度無視して、玉パス直前で打って変わってリズムに合わせたら見てて気持ちいい動きになるだろうなの発想です

④-2 1けん2玉ソロ

 1けん2玉Neソロはキメだけ先に候補を決めておいて、Xenonさんと練習するときに伝えて、対比にできそうだったのでスパイク・灯台の状態で終わるのは確定しました。
 それで、これは最近いろんなひとの糸なしけん玉動画見てて思ったことなんですけど、必ずしも頑張ってとめけんをしなくてもいいんだな、ということで、手動で玉をけんに刺してもそのあとの動かし方次第でちゃんと締まるみたいです。難易度より構成に寄っちゃいますが。この辺探求してる人少なそうだし(知らないだけ?)、掘れそうだなぁ

 こだわりポイントとして、Xenonさんが左上から左横スライドの動きで終わるから、私は右上から右横スライドの動きに持っていく方向で考えました。対比の構図大好き人間なのでラストが対比になるならその直前の動きも対比関係作れたらいいな、と思ったようです。キメ直前でひっくり返す動きは自分で考えた動きです!それなりに綺麗な動きを作れたのでハッピー

 それと、ルーティン作ってると凄く実感するんですが、シークエンス全体の流れがどうしてもXenonさんの動きに似てきがち。他の糸なしけん玉の人から教わった技や、(多少変な動きだとしても)自分で考えた動きを入れるようにしてます。じゃないと面白くない。JJFで岡村さんから教わったトス系の技を前半に組み込んでみたらシークエンスとしても変化出せたし動きやすいしで、心の中でガッツポーズしてました。練習の成功率高かったのに、なんで、本番、崩れたんだろう……

ちなみに、成功率や尺の関係でボツ案にしたもの(でも気に入ってる)はインスタに上げてます
この状態からピルエットなくしてトス技で変化出したものが本番になるはずでした(次回作に期待!)

グループ名について

 「@LAB18」は実は私が思いつきました

 グループ名に希ガス要素は絶対に入れたいという考えのもと案を出し合ってて(とはいえほとんど私は黙り込んでたけども…)(何か考え出すとすぐ黙り込む癖やめたい)、

希ガスを英語にするとレアガスなど→もっとひねりが欲しい
光る要素を盛り込む→英語が元気すぎてなんか違う
他の言語にする→ちょっとよくわからなくなる


などの右往左往の後にやっと出てきました。練習後家に帰ってからルーティンメモ書いてたら降ってきたらしいです。
まあなんとなく伝わってるかもしれない(伝わってて!)ですけど解説すると、

→「@jug」のアイデンティティ部分
LAB→曲が「LAB=01」だし、白衣だし、En学科(実験多め)だし、Xenonさん院生だし、理系大学だし、要素としていろんな意味持たせられそう(英語入ってるとグループ名っぽいなー)
18→18族!希ガス! 他でいろんな要素詰め込んでるのでピリオド・結論部分意識で短くまとめた

グループ名 中身

って感じです。と言っても実際は、「材料になりそうな要素を頭の中で泳がせておいて、その点と点が結びついていい感じの図形になったところをガッと掴んだらそこにあった」感覚なので(←何事においてもこういう感覚がベースにある)、つまり、こういう、名詞作るときってあんまり気負わないのがいいんだろうなと今思いました

ちょっと落ち着かせて、客観的に見てどうなのか考えよう。

日記 20241009(水) 最後の方

↑思いついたとき舞い上がってたんだろうな

通し練習と部内の反応

 通し練習始めた時期は不明ですが、10/30時点で「※2回目なのヤバい」って書いてあったので本番1週間前くらいから通し練を始めたらしいです。
パートごとなら合わせての練習をしていましたが、通し練習でないと気づけなかったことも多かったです。

・寸劇部分の音のタイミング、「演じる」について
 無音からネジSEの合わせ方、「スパイク→右に掲げる→おろす」のタイミングなど。ちなみに音源のヒントが薄いし相手見れない場合は白衣のこすれる音を聞いてました
 「演じる」について。玉配置の時、もっとカッコつける余地はあったんですが(白衣バサァッとか)、恥ずかしかったので程ほどにしてしまいました。ステージ慣れなのかなぁ。自信なのかなぁ。少しずつ改善していきたいです

・移動について
 座標で動き方決めてましたが慣れるまでに時間かかってました(バレてた)。それもあってか動きを覚えるのも遅れた感があります。といっても座標以外で移動方法の共有の仕方って思いつかないんですよね…
それと、前方向への移動はそもそもやってる人がほとんどいないので案出しも覚えるのも苦戦してました。
移動難しいなぁ……(次回作に、期、待…?)

・キメポーズカッコよすぎ
 考えてもらったキメポーズが思ってたのの5倍くらいカッコよくて、帰宅後通し練動画見て「やば!カッコよ!」とか言って笑ってました

・体の向きとか目線とか
 
これも大きな学びポイントでした。つま先の向き・歩き方・目線・重心の持っていきかたとかで結構印象変わるってことは以前チラッと聞いてたのですが、実際に詳しく教えてもらうと本当に違ってくるんですね。寸劇部分で特にそうなのは言わずもがな、ルーティン部分でも目線・つま先の向きに気を付けるとより良くなる部分も多かったです。キメポーズでは中央よりの足のつま先を前に向ける、とか2回目キメ直前・背後から横に玉を見せるところからは玉に目線を合わせるなど。

例えばここ。寸劇部分。つま先を片方客席側に向ける意識。
ソロねじ回し2回目だからクレッシェンドの真ん中あたりイメージ

 通し練動画見て出てきた細かい改善点をノートに書きだしていたのですが、そういう内容が大部分を占めた印象。↓

寸劇部分~1けん1玉パートメモ 11/7

部内の反応について!

ペアルーティンすることは口頭では全く言ってなかったし、10月も他の仲間たちから離れたところでルーティン作り・練習していたので全体の通し練で新鮮な感想をもらえました

その中でもまず、同期K君からの「研究者(Xenonさん)とその助手(Neon)みたいな雰囲気があって良かった」という感想がかなり大きかったです。最終的にそのイメージで動いてました。まあ実際、先輩・後輩だから設定としては自然だろうし。

同期まぐろ君(皿回し)からは寸劇のパート、まだ磨きかけれそう、とも言われました。それは誰よりも自覚あった。通し練習動画見て、Xenonさんの動きから改善点を見つけて練習しました。そしたら、「回数を増すごとにバージョンアップしてる」と言われて、めちゃくちゃ嬉しかったです。成長。

 それと、全体の通し練が始まるくらいから来ていたつなっちょさんから、良いものを見れた、と言っていただけたのもガチで嬉しかったです。違う道具かつ歴長めの先輩から意見をもらえる機会がなかなかないので感謝です(注:工部キャンパスが地理的に離れている+1つ上の学年がほとんど動いてない+農部は1つ上・2つ上がそもそもいない)。そういう立場に、これからなりたい。

本番ふりかえり

 本番について振り返った感想部分を見てみたらとんでもない分量あったからタイピングするのが面倒だな… 画像貼ってもいいですかいいよ

 ※走り書きなので字が超絶汚いです。アイディアは急いで捕獲しないと逃げていくので常に走り書きです。

ステージ裏話も入れちゃえ
ミスした理由を考察してる場面
※普段はこれの半分くらいの熱量で日々を綴ってます

 全体での感想も引用しとこ。(ページまたがってて画像が面倒だった)

 Sさん(2つ上のすごいボーラー)から、ペアって動き考えたりするの大変じゃなかった?と聞かれて、「大変、かもしれないけどどちらかと言うと面白いってのが先でしたね~」とすぐに言えた。そう、それに尽きるんだよ。言いたいこと言えて自分で納得してた。

20241110(日)日記抜粋

これから

 習得したいなと思いつつどうすればいいのか分からなかったことをいろいろ学べました。Xenonさんをはじめ、技を教えてくれたり、感想を言ってくれたり、スタッフを引き受けてくれたり、全体練習を支えてくれたり、関わってくれたさまざまな人に感謝です。本当に感謝です。


 次は関東ジャグリング大会ですね
 曲はもう決めてます。切迫感と何かの間で火花がバチバチ光っているような曲です(?)。ずっと聞き続けてる曲です。

 ネタバレにならないようにまだ詳しいことは書きませんが、まず、スピード感が強いところとピタッと静止するところのメリハリを上手くつけられたらめちゃくちゃカッコいいルーティンが出来上がるんだろうなと考えてます
あとはもしかめの派生技、一定のリズムを破る技が映えそうな曲調してる(と、私はおもった)のでそのへんの技を考え中です。というか既に一部ルーティン作り始めてます!!!


 それと、よくよく考えたら今回のステージにて3年生引退で(3年生出てない)、次は正式に私らの世代がジャグリング部を引っ張ることになるんですね、早すぎますね
 今回の学祭ステージの諸手続き・役割分担・スケジュール調節等はかなり私がやってたんですが、なかなか大変で、グループLINEの反応があまりにも鈍すぎるなど(ステージに出ない部長ですらスタッフの投票に最後まで反応しなかったのは、静かにキレていい案件だと思う)サークル運営のキツさも味わってました。ジャグリング優先度が高い人と低い人の差が、あまりに、激しいんだよな…

 技術とか発表の場とかがコロナによって断絶された分をどう取り返すか、OB・OGの皆さんを頼らないとステージを作り上げられていない現状をいかに改善するか、ジャグリング優先度高めの仲間をどうすれば増やせるのか、考えることはたくさんありそうです。@jugを、もっと、強くしたい…!そしてもっと楽しいサークルにしたい…!

まずはサークル外の人との繋がりと部内での技術共有だろうなぁ。幸い、新人戦で賞を頂いたこともあってか、いろんな人とお話できる機会に恵まれているのでこれからも交流会や大会に積極的にお邪魔させていただこうと思います。よろしくお願いします。


長ぁ。タイピングしたのは約7500字らしいけど手書きも含めると多分9000字近いんじゃないか?自分で書いててビックリです。ありがとうございました