【第一夜】1)もうひとつの哲学 オーストリア出身の精神科医、アルフレッドアドラーが20世紀初頭に創設。 独自の理論に基づく個人心理学。 人間理解の真理、また到達点として受け入れられている。 2)人は変われる 過去の原因ばかりに目を向け、原因だけで物事を説明しようとすると、おのずと「決定論」に行き着く。動かしようのないものとして。 アドラー心理学では過去の「原因」ではなく、今の「目的」を考える。 例)引きこもりの場合「不安だから外に出れない」ではなく、順番は逆で「外
-----第1章 知能とは何か-----◆IQの数字に対する信憑性「私の知能指数は150だ」について マスコミなどで見る「IQ150」という高得点は、通常に考えるとあり得ない。偏差値で換算すると83となる。標準偏差(得点分布の散らばり)が極端に大きな試験でないと、そのような得点はなかなか登場するものではない。 もしくはそのような場合90%以上の確率で、古代の比率IQ(鈴木ビネー式、田中ビネ-式など)の数字だと思われる。その他、正しい統計がなされていないIQテストである場
-----はじめに-8歳までが最も重要子どもの頃ほど脳が大きく発達する時期はない。 脳は成人でも老人でも努力や環境によって発達するが、幼少期(8歳くらいまで)での発達の比ではない。8歳ですでに大人の脳の90%を超える重さになる。 視覚や聴覚、簡単な会話などは特に教育しなくても発達するが、 意識的に発達させるべき能力も当然ながらある。 「前頭連合野(前頭前野ともいう)」が担う知能である。この知能は「人間性知能(Humanity Quotient)」、略してHQという。 H
-----第1章 不条理な世界-----◆悪名高い優生学知能の遺伝と聞いて、悪名高い「優生学」を連想する人も多い。 ナチスによる社会政策の理論的背景になったことで、優生学は人権を落とし込める危険な思想であるというレッテルを貼られることに。 「知能は遺伝」というと「親がバカなら、勉強してもムダ」「遺伝の影響は一生変わらない」「才能は遺伝で全て決まってしまう」とう思い込んでしまう人がいるが、これらはすべて誤解。 -----第2章 知能や性格とは何か?-----◆知能検査心理