しごと⑨人材派遣会社から逃げる

<人材派遣会社への転職>

2000年12月、転職先を決めずに退職した後、転職活動中にエージェントから、「うちの会社どう?」と持ち掛けられて面接をしたら内定をもらい入社するというイージーな展開で人材派遣会社へ転職することになりました。
当時の人材派遣会社のイメージはそれほど悪くはなかったと思います。なにより人材を求める企業と仕事を求める人をマッチさせてお互いハッピーになると思っていました。

ところが、この会社は創業者が非常に強い権力を持っており、実力主義という風潮が強く、若くして役職を得る人が一定数居ました。創業者が一代で築いた会社でしたので、そのようにして業績拡大に邁進していたのです。
その結果、実績を上げることが至上とされ、営業会議では売上が良くない支店の店長を毎度厳しい言葉で怒鳴りつけ叱責するのでした。入社後の本社研修ではこのような光景を見せつけられ、配属先の支店長も同じ思想に染まっていたのでした。表向きの親切そうな人材サービスのイメージと実態は大きく違っていることを思い知らされたのです。

<ふたたび退職>

これまでの消費者金融業界と違う世界と思っていましたが、実態はあまり変わらず、ただ扱う商品が融資から人材に代わっただけでした。当時の私はやはり考えが甘く、そして、結局私は同じように逃げ出してしまったのです。

入社後、わずか1か月に満たない試用期間で退職することになってしまいました。

<そして転職活動再開>

わずか1か月で2社目の退職をしてしまった私はもう一度自分の将来について考える時間を作ることにしました。自分が何にかかわってどうなりたいのか、本当にやりたいことは何なのかを考え直したのです。

つづく

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